KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
Facebook’s Plans to Bring Flying Internet to Everyone Aren’t Going So Well

フェイスブックのインターネット普及構想は失敗続き

アクィラドローンは初飛行で失敗し、衛星は炎に包まれ、フェイスブックの地球インターネット構想は失敗続きだ。 by Jamie Condliffe2016.11.23

世界中をオンラインにするフェイスブックの実証システムでわかってきたことがある。現在進行中の計画は、どうやら別々の結末を迎えそうだ。

フェイスブックは7月、成層圏を飛ぶインターネットドローン「アクィラ(Aquila)」を初めて離陸させ、壮大な構想を語った。試験飛行は計画より3倍長く継続した一方で、よい結果は出せなかった。フェイスブックのエンジニアは試験で使われた機体が飛行中に「構造的欠陥」に苦しんでいた、と釈明した。しかしブルームバーグによると、 米国国家運輸安全委員会の調査は、試験で使われた機体が「物理的な」ダメージを負っていたと結論づけた。

Liftoff for the Aquila went very smoothly.
離陸まではとても順調だったアクィラ

地球全体をインターネットアクセスで覆うフェイスブックの計画は、他にも大きな挫折があった。9月、イスラエルのアモス6通信衛星を搭載したスペースXのロケットが発射台で爆発したのだ。アモス6は、無線ブロードバンドを地球中に張り巡らせる計画を実行するため、フェイスブックが衛星の広範囲の電波の使用権を確保していた。スペースXの爆発は燃料が原因とわかったが、マーク・ザッカーバーグCEOは「お金の問題ではありません。人々をつなげるために時間がかかるのが問題なのです」と述べており、落胆したままだ

ザッカーバーグCEOの不満は、計画の失敗より、馴染みのないハードウェアを試験することのイライラといったほうがよさそうだ(衛星インターネットはWebサイトを作るよりは難しいだろう)。

どれも仕方のないことだ。世界をつなげるフェイスブックの野望を実現する三大計画のうちのふたつが、技術的問題から身動きが取れない状態にあるのだ。ちなみに、フェイスブックによる地球インターネット構想の第3弾は、新方式の無線ネットワークの開発だ。会社を空に浮かべるわけではない。

(関連記事:Bloomberg, The New Yorker, “Facebook’s Three-Point Plan to Get Four Billion More People Online,” “Facebook Is Testing a Super-Speed Public Wi-Fi System,” “Meet Facebook’s Stratospheric Internet Drone”)

人気の記事ランキング
  1. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  2. How virtual power plants could provide energy for data centers データセンターの電力不足、グーグルは市民から集める仕組み導入へ
  3. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
タグ
クレジット Image courtesy of Facebook
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る