ハッカー惑わし攻撃防ぐ
ミシガン大の新型チップ
ミシガン大学の研究者らが、幅広いサイバー攻撃に耐性を持つ「モーフィアス」テクノロジーを採用した新型プロセッサーのプロトタイプを開発した。米国防総省の資金援助により開発された同チップは、チップを制御するコードの重要な部分を繰り返し変更することで、ハッカーが脆弱性を悪用できないようにする。 by Martin Giles2019.09.05
数十億のチップに影響を与えるセキュリティホールの存在が昨年明らかになったことで、半導体の安全性を確保するより効果的な方法の研究が盛んになっている。「モーフィアス(Morpheus)」と呼ばれるアプローチに取り組んでいるのが、ミシガン大学のトッド・オースティン教授だ。モーフィアスはマイクロチップの制御を奪おうとするハッカーに対し、急速に変化し続ける標的を与えて困惑させることを狙うものだ。
オースティン教授は、デトロイトで7月に開催された米国防総省・国防高等研究計画局(DARPA)主催のカンファレンスで、モーフィアス・チップのプロトタイプがどのように機能するかを語った。
モーフィアスは、攻撃者がハードウェアに侵入するのに必要なコードの要素を繰り返しランダム化することで、ハッカーがチップの動作を司るキーソフトウェアを悪用するのを極めて困難にする。この仕組みは、プロセッサーによって駆動するソフトウェア・アプリケーションの動作を邪魔することなく実現できる。
オースティン教授はチップのコードの「チャ …
- 人気の記事ランキング
-
- The next big thing in hydrogen could be underground 足元に眠る天然水素、21世紀の「ゴールドラッシュ」が始まった?
- Promotion AI White Paper 2026 松尾・岩澤研協力『AI白書2026』発売、サブスク版も開始
- How much hydrogen awaits us underground? 地下に眠る数兆トン、天然水素は本当に「宝の山」なのか
- The role of the astronaut is in flux 人類はなぜ宇宙を目指すのか? 揺らぐ宇宙飛行士の役割
- This scientist is helping build a missing map of childhood 子どもは「小さな大人」ではない、欠けていた細胞地図を築く研究者
