KADOKAWA Technology Review
×
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
適度なスクリーンタイムは子どもに良い影響? 通説覆す新研究
Kelly Sikkema / Unsplash
人間とテクノロジー 無料会員限定
Screen time is good for you—maybe

適度なスクリーンタイムは子どもに良い影響? 通説覆す新研究

子どものデジタル機器の画面視聴時間(スクリーンタイム)をできるだけ抑えた方がよいという、これまでの通説を覆すような研究結果が発表された。英オックスフォード・インターネット研究所によると、適切なスクリーンタイムはむしろ、子どもに良い影響を与えるという。 by Tanya Basu2019.10.29

米国小児科学会は、子どものスクリーンタイム(デジタル機器などの画面を見ている時間)について次のように述べている。

英オックスフォード・インターネット研究所のアンドリュー・プジビルスキ教授は、これらをすべく的外れなものだと考えている。米国青少年児童心理学会ジャーナル(Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry)に掲載された新たな研究においてプジビルスキ教授のチームは、子どもたちのスクリーンタイムはできる限り少なくすべきだという現在支配的な考え方に反論しただけでなく、適切なスクリーンタイムは子どもにとって良いものだと論じている。

この研究では、2つのアイデアについての実験を実施した。「1つめは、若者にとっての『最適』なスクリーンタイムは存在するのかというものです」。プジビルスキ教授はメールでの取材にそう答えた。「2つめは、スクリーンタイムが幸福度に大きく影響する臨界値あるいは転換点があるのかを探そうというものです」。

プジビルスキ教授らは、子どものデバイス使用またはテレビ視聴が1日2時間未満の場合、「緩やかな正の相関性」があることを発見した。同チームは、医学的に推奨されている時間とは異なり、子どものスクリーンタイムが「1日5時間以上」にならなければ、親はその違いに気づかないと報告している。

今回の研究結果は、米国国勢調査局が2016年6月から2017年2月にかけて実施した子どもの健康に関する国勢調査で対象とした3万5000人以上の米国の子どもおよび保護者のデータに基づいている。プジビルスキ教授によると、彼の分析は、テレビ、ビデオゲーム機、タブレット、ノートPC、スマートフォン、その他画面を持つあらゆるデジ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. A new US phone network for Christians aims to block porn and gender-related content ポルノもLGBTも遮断、キリスト教徒向けMVNOが米国で登場
  2. Musk v. Altman week 1: Elon Musk says he was duped, warns AI could kill us all, and admits that xAI distills OpenAI’s models 「オープンAIを蒸留した」マスク対アルトマン第1週、法廷がざわめく
  3. Will fusion power get cheap? Don’t count on it. 核融合は本当に安くなるのか? 楽観論に「待った」をかける新研究
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る