KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
加州の2045年炭素中立化は実現可能、「バイオマス」にカギ
Photo by Andrew Johnson on Unsplash
気候変動/エネルギー 無料会員限定
Here’s how we could go carbon neutral in 25 years

加州の2045年炭素中立化は実現可能、「バイオマス」にカギ

2045年までに「カーボンニュートラル」を目指すカリフォルニア州の大胆な目標は、その実現性が疑問視されている。ローレンス・リバモア国立研究所の研究グループは、技術的には実現可能との見解を示した。 by James Temple2020.02.21

カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は、任期満了を控えた2018年秋、世界第5位の経済規模であるカリフォルニア州が2045年までに「カーボンニュートラル(炭素中立)」となることを目標とする、大胆な気候変動対策の州知事命令に署名した。

カリフォルニア州は今後25年間で温室効果ガスを大気中から除去し、住民や企業が排出する量とのバランスを取る必要がある。

だが、カリフォルニア州やその他の主な経済地域が、気候変動を助長している温室効果ガスの増加を、今日存在する技術で実際に食い止められるのか疑問視する声も多い。これに対し、ローレンス・リバモア国立研究所の研究グループは、1月30日に発表した研究報告書で、実現可能との判断を示した。

ローレンス・リバモア国立研究所の二酸化炭素除去に関する研究プログラム「カーボン・イニシアチブ」の責任者で、研究報告書の共同執筆者であるロジャー・エインズは、「私たちには膨大な進展が必要です。スケールアップが必要なのです」と述べている。「しかし、新しいものを発明する必要はありません」。

エインズ責任者は、技術的な詳細は異なるものの、今日存在する手段で、ほとんどの国と主要地域も、カーボンニュートラルになれる可能性が高いと述べている。

電力部門から温室効果ガス排出量を削減する方法はすでにいくつか存在する。だが、経済活動の大部分において、温室効果ガス排出量を削減できる現実的な選択肢が存在していないことが、カリフォルニア州の目標を達成する上での大きな課題となっているのだ。たとえば、航空、海運、セメント生産業などがそうだ。あるいは家畜の牛や羊がげっぷと共に放出するメタンガスの対処法に、世界はいまだに頭を悩ませている。

したがって、2045年の期限に間に合わせるには、カリフ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. The building legal case for global climate justice 気候変動の「加害者」は誰か? 気候科学の進歩で企業責任の追及に勢い
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る