KADOKAWA Technology Review
×
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
偽情報とプロパガンダを拡散、AIがインターネットの危機を助長
Stephanie Arnett/MITTR | Envato
倫理/政策 無料会員限定
How generative AI is boosting the spread of disinformation and propaganda

偽情報とプロパガンダを拡散、AIがインターネットの危機を助長

人権擁護団体のフリーダム・ハウスが新たに発表した報告書で、世界のインターネットの自由度が13年連続で減少していることが明らかとなった。生成AIをはじめとするAIの進歩が、危機を悪化させているという。 by Tate Ryan-Mosley2023.10.06

この1年間、各国の政府は人工知能(AI)を利用して、インターネットの自由を取り締まろうとする取り組みを加速させてきた。

民主主義国家と独裁国家のいずれでも、世界中の政府と政治家は、AIを使用してテキスト、画像、動画を生成し、世論を自分たちに都合のよいように操作したり、批判的なオンラインコンテンツを自動的に検閲したりしている。人権擁護団体の「フリーダム・ハウス(Freedom House)」が発表した新しい調査報告書によると、16の国で「疑念を植え付けたり、国の方針に反対する者を中傷したり、公の議論に影響を与えたりする目的で」生成AI(ジェネレーティブAI)が使用されているという。

フリーダム・ハウスの年次報告書「フリーダム・オン・ザ・ネット( Freedom on the Net)」では、それぞれの国におけるインターネットの閉鎖、オンラインでの表現を制限する法律、オンラインの言論に対する報復など多数の要因から、その国の相対的なインターネットの自由の度合いを測定し、採点してランク付けしている。10月4日に発表された2023年版では、AIの普及が一因となって、世界のインターネットの自由度が13年連続で減少していることが明らかとなった。

「現在、インターネットの自由度は史上最低レベルにあります。AIの進歩が実際に、この危機をさらに悪化させているのです」と、報告書に携わった研究者のアリー・ファンクは言う。さらに、今年の重要な発見の1つは政府によるAIの使用方法の変化に関係しているが、AIがデジタルの抑圧をどのように促進しているのかについては研究を集め始めたばかりだと述べる。

ファンクは、こうした変化の背後には2つの主な要因があることを発見した。1つは、生成AIの手頃な価格と利用しやすさにより、偽情報キ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. A new US phone network for Christians aims to block porn and gender-related content ポルノもLGBTも遮断、キリスト教徒向けMVNOが米国で登場
  2. Musk v. Altman week 1: Elon Musk says he was duped, warns AI could kill us all, and admits that xAI distills OpenAI’s models 「オープンAIを蒸留した」マスク対アルトマン第1週、法廷がざわめく
  3. Will fusion power get cheap? Don’t count on it. 核融合は本当に安くなるのか? 楽観論に「待った」をかける新研究
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る