KADOKAWA Technology Review
×
10/9「生成AIと法規制のこの1年」開催!申込み受付中
オープンソースでカワイイ♥音声アシスタントが登場
MYCROFT
カバーストーリー 無料会員限定
An Open-Source (and Cute) Alternative to Amazon Echo

オープンソースでカワイイ♥音声アシスタントが登場

アマゾン・エコーのようなホームアシスタントが米国で人気だ。あるスタートアップ企業が手掛ける「かわいい」音声アシスタントの狙いは、デバイスへの組み込みにある。 by Rachel Metz2017.05.31

Mark 1は、1980年代のクロック・ラジオとCG映画の主人公「ウォーリー( WALL-E)」が合体したような見た目で、低い声のイギリスなまりでロボットのようにしゃべる。アマゾン・エコーとはまるで別物だ。しかし開発元のスタートアップ企業マイクロフト(Mycroft)が狙っているのは、あらゆるデバイスで動作し、思い通りに改造できる音声対応アシスタントを求めているハッカーや学生、企業に、アマゾン・エコーのような魅力を感じてもらうことだ。

音声対応デジタル・アシスタントは近年では数多く出回っている。アマゾン・エコーはアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」が動作する電子機器だが、ほかにもアップルのSiri、マイクロソフトのコルタナ(Cortana)やグーグル製の音声アシスタントもある。ただ、こうした音声アシスタントにオープンソースは皆無で、いくら幅広いデバイスに対応したスキルを持った開発者でも、ソフトウェアのコードを改造することはできなかった。

Mark 1で動作する音声アシスタント・ソフトウェアは、社名と同じ「Mycroft(マイクロフト)」という。マイクロフトは大企業のデジタル・アシスタントと競合するつもりはない、とジョシュア・モントゴメリーCEO(最高経営責任者)は話す。音声アシスタントの民主化、つまり学校の自由研究に取り組む子どもから、オープンソースの音声認識テクノロジーをコールセンターで活用したい企業まで、誰もが利用して改造できるようにすることがマイクロフトの狙いなのだ。Mycroftは個人ユーザーや開発者は無 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #30 MITTR主催「生成AIと法規制のこの1年」開催のご案内
  2. Sorry, AI won’t “fix” climate change サム・アルトマンさん、AIで気候問題は「解決」できません
  3. Why OpenAI’s new model is such a big deal GPT-4oを圧倒、オープンAI新モデル「o1」に注目すべき理由
  4. The next generation of mRNA vaccines is on its way 日本で承認された新世代mRNAワクチン、従来とどう違うのか?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る