KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
音声アシスタントは
どんなに訓練しても
本物の知能にはなれない
Brother UK | Flickr
カバーストーリー Insider Online限定
AI assistants don’t have the common sense to avoid talking gibberish

音声アシスタントは
どんなに訓練しても
本物の知能にはなれない

現在の人工知能(AI)アシスタントはある程度は優秀だが、会話における人間との違いは歴然としている。会話をする際に、言語で語られたことが本当に何を意味しているのかを理解するためには、明示的に発せられた言語の隙間を埋めるための常識が必要となるからだ。 by Will Knight2018.03.28

Siriやアレクサ(Alexa)が完璧からほど遠いのは明らかだが、機械学習の着実な進歩によって、近い将来、人工知能(AI)アシスタントが、しっかりと物が言えるヘルパーとして使えるようになるのではないかと期待されている。だが新たなテストによって、AIシステムが本当に言語を習得するためには、根本的に異なるアプローチが必要であることが明らかになったかもしれない。

シアトルを拠点とする非営利団体アレン人工知能研究所(AI2)が開発したテスト「AI2論理的推論チャレンジ(AI2 Reasoning Challenge:ARC)」では、小学校レベルの科学の問題が複数選択式で出題される。各問題に答えるためには、世界の仕組みをある程度理解している必要がある(同プロジェクトについての論文はこちら)。

問題は以下のようなものだ。

こうした問題は、プラスチックが成長しないことを知っていれば誰にでも解ける。小さな子どもでも持っている世界に関する常識があれば答えられる。

こうした常識が、音声アシスタントやチャットボット、翻訳ソフトウェアなどに搭載されているAIには欠けている。それで、AIはたやすく混乱してしまうのだ。

機械学習を用いている言語シ …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る