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ロボットはもう大企業だけのものではない
MIT Work of the Future Initiative
Automation is hitting small US businesses, and—surprise!—it’s not all bad

ロボットはもう大企業だけのものではない

自動化はすでに、労働者や小規模企業に多大な影響を及ぼしているとされているが、実際の現場はどうなっているのだろうか。マサチューセッツ工科大学(MIT)「未来の仕事(Work of the Future)」 特別委員会の事務局長を務めるリズ・レノルズ博士に話を聞いた。 by Erin Winick2018.06.06

自動化は大小様々なビジネスに変化をもたらしている。マサチューセッツ工科大学(MIT)「未来の仕事(Work of the Future)」 特別委員会の事務局長を務めるリズ・レノルズ博士に、ロボット工学と人工知能(AI)の影響がすでに及んでいる米国の小規模企業の状況について聞いた。

——自動化は中小企業にどのような影響を与えていますか?

私たちは、中小規模の製造会社いくつかに話を聞きに行きました。驚くべきことに自動化技術は今や、中小の製造会社にも利用可能なものとなっています。 ロボットと言えば、かつては数十万ドルが相場でした。 コボット(Cobot:人々に協力して作業できるロボット)の価格は現在、たった5万~8万ドルです。コボットがいかに入手しやすくなっており、小企業の競争力を高めるのに役立っているかは注目に値します。

——潤沢な予算の無い企業は、労働者が自動化技術を使えるようにするためにどのような訓練をすればよいのでしょうか?

まず、ワークフローの中にロボットをどのように配置すべきかを決めてくれる外部業者の利用が挙げられます。こうした業者は通常、訓練も提供してくれるでしょう。 また、オペレーター自身が1、2時間で訓練できるコボットの試験をしているロボット工学会社もあります。 ロボットの中身がどうなっているかを理解する必要はありません。以前は労働者の中にコンピューター・インターフェースをあまり扱ったことのない人もいましたが、今ではそんなことはありません。

——小企業の多くは、主要都市以外にあります。そのことは、新たな労働者の訓練や採用にあたり、どんな影響を及ぼすでしょうか ?

理想的なのは、技能と機会という観点における柔軟性が人々に与えられることです。ある産業で変化があったとき、労働者たちには他の産業に転換できることが求められます。田舎町となると、そのことが都市部より難しくなります。一般的に、都市部における交通と移動には、より大きな課題があると考えています。 人々が仕事にアクセスするのをより簡便にするとはどういうことなのか? こうした問題すべてに、場所に起因する側面があるのです。

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エリン・ウィニック [Erin Winick]米国版 准編集者
MITテクノロジーレビューの宇宙担当記者。機械工学のバックグラウンドがあり、宇宙探査を実現するテクノロジー、特に宇宙基盤の製造技術に関心があります。宇宙への新しい入り口となる米国版ニュースレター「ジ・エアロック(The Airlock)」も発行しています。以前はMITテクノロジーレビューで「仕事の未来(The Future of Work)」を担当する准編集者でした。それ以前はフリーランスのサイエンス・ライターとして働き、3Dプリント企業であるSci Chicを起業しました。英エコノミスト誌でのインターン経験もあります。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

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