米国の培養肉企業2社が、当局から国内での製品製造・販売の許可を得た。代替肉業界にとって大きな節目となる出来事だが、商業生産に到達するまでにはまだ課題も多い。
地球温暖化対策においては、CO2排出量削減と大気中のCO2除去が両輪となる。最近になり注目されている、海で海藻を使ってCO2を除去する方法について掘り下げてみよう。
人や貨物の輸送手段として、未来的な飛行船を建造するスタートアップ企業が登場している。こうした企業は、飛行船はCO2排出量の削減に有効であり、しかも極めて安全であると主張している。
非営利団体を運営するコロンビア大学のモリー・バーハンズ助教授は、カトリック教会の持つ力を気候変動に影響を与えたいと考えている。カトリック教会が全世界に所有する膨大な土地の地図を作成し、その活用を支援している。
エールビールの製造販売で知られるニュー・ベルジャン・ブルーイングは来年、天然ガス焚きのボイラーを1基、電気ボイラーに置き換える。エネルギー効率のよいヒートポンプ方式の電気ボイラー導入で、2030年までのカーボンニュートラルを目指す。
ドイツは4月15日、国内で稼働していた最後の原子力発電所を停止させた。原子力は気候変動への対応において一体どう位置づけられるべきなのだろうか。
電気自動車(EV)の動力源であるバッテリーは通常、自宅や充電ステーションで充電する必要がある。だが一部のEVメーカーは、バッテリー交換式のEVを推進している。そのメリットはどこにあるのだろうか。
ラボ培養肉を生産する2社が米国で初めて、規制当局から販売承認を受けた。両社はまずレストランへの販売を開始し、その後小売を目指す。今夏の終わりにはカリフォルニア州のバーで提供されるようになる。
電気自動車(EV)の急速充電器の規格をめぐる動きが加速してきた。テスラが自社の急速充電ネットワークを他社のEVに開放する一方で、フォードとGMがテスラの規格を採用する計画を相次いで発表している。
米国で人気の高級EVメーカー「リヴィアン」が、充電器の設置で得られる炭素クレジットの所有権を主張している。二酸化炭素排出量削減のために直接行動した企業や個人に付与されるはずの炭素クレジットの「横取り」とも取られかねない行動だ。
海で海藻を養殖して二酸化炭素を吸収させることで、地球温暖化を防ごうとするアイデアが注目されている。米国の研究チームが、このアイデアが現実的であるかどうかを調べるためにシミュレーションを実行した。
地球温暖化対策の一つであるヒートポンプは、富裕層でも低所得層でも同じように普及している点で一般的な気候対策技術とは異なる傾向を示している。だが、より一層の普及を進めるには政府による何らかの優遇措置が必要となるだろう。
メタの元最高技術責任者(CTO)であるマイク・シュローファーは、地球温暖化問題の対策として、海洋アルカリ度向上に関する研究を加速させるための非営利団体を発足した。
ハワイからメキシコにかけて広がる海域の海底には、レアアースや銅を含有する多金属団塊が転がっている。この塊を採掘して材料を抽出して売り出そうとする企業が現れ始めたが、生態系を壊すなどの悪影響を懸念する声もある。
気候変動問題が深刻さを増す中で、生産過程で二酸化炭素を大量に排出する牛肉の代わりになる「代替肉」に対する関心が高まっている。研究室で培養したという和牛で作ったハンバーガーを試食してみた。
電気自動車(EV)向けのバッテリー交換ステーションを構築する企業「アンプル(Ample)」は、新型のバッテリー交換システムを発表した。ガソリン補給の手軽さと速さに匹敵するとアピールする。
トルコ市場は、中国テック企業にとって欧州市場参入へ向けた第一歩となっている。米中対立の激化で、米国における展開が難しくなっている中国テック企業は、トルコ市場をきっかけに欧州へ足を伸ばそうとしている。
新空港の建設を途中で打ち切り、10億ドルをかけて広大な公園都市にするというメキシコの計画は、都市設計の新しいパラダイムを反映している。生態系を元に戻すのではなく、空港の遺構を再利用した未来の都市における生態系の構築を目指している。
アップルは、2025年から自社製品に搭載する電池に再生コバルトを100%使用すると発表した。電気自動車も同じリチウムイオン電池を使用しているが、自動車メーカーが今すぐにアップルに追随することは不可能だ。その理由を解説する。
オープンAIのサム・アルトマンCEOらが出資する核融合発電のスタートアップ「ヘリオン・エナジー」は、発電所の2028年の稼働開始を見込んでおり、第1号顧客としてマイクロソフトへの電力供給契約をすでに取り付けた。
米エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)がこの春開催した「ARPA-Eエネルギー・イノベーション・サミット」の展示の中から、気候担当記者が注目した3つのプロジェクトを紹介しよう。
風力タービンのブレードは極めて堅牢であるため、寿命を迎えたとき、どう処分するかが問題となっている。新しいケミカル・リサイクル手法により、埋め立てられる運命の材料が再利用可能になるかもしれない。
ナトリウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)が、中国で相次いで発表された。材料が豊富にあり安価なナトリウムイオン電池は、材料価格が高騰し、入手が困難になりつつあるリチウムイオン電池の代替品になり得るのだろうか。
ヒートポンプは、気候変動への対処と消費者のコスト削減に役立つ可能性がある。その仕組み、テクノロジー、将来性を概観してみよう。
「空飛ぶクルマ」とも呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)の商用運航開始に向けて、複数のスタートアップがテスト飛行を繰り返している。 だが、商用化への課題は決して少なくない。