KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
AIチップ大競争に新顔
ゲイツらが出資する
光チップベンチャーが始動
LIGHTWAVE LAB @ PRINCETON UNIVERSITY
コンピューティング 無料会員限定
Bill Gates just backed a chip startup that uses light to turbocharge AI

AIチップ大競争に新顔
ゲイツらが出資する
光チップベンチャーが始動

プリンストン大学の研究者らによる光学チップの開発会社が、ビル・ゲイツやウーバーのCEOらから900万ドルの初期資金を調達した。大量データの並列処理を得意とし、エネルギー効率に優れた光学チップは、人工知能(AI)の新たなブレークスルーになるか。 by Martin Giles2019.06.17

より高速なプロセッサーからより安価なデータ・ストレージまで、コンピューティングの進歩は新たな人工知能(AI)時代の幕開けに火を点けた。そして現在、さらに高速かつエネルギー効率に優れるAIモデルへの要求の高まりによって、半導体にイノベーションの波が起こっている。

新型チップによってAIを加速させるという野心的な計画を持つルミナス・コンピューティング(Luminous Computing)は、ビル・ゲイツやウーバーのダラ・コスロシャヒCEO(最高経営責任者)をはじめとする著名投資家から最近、900万ドルのシード資金を調達した。従来の半導体は電子を利用してAIモデルを駆動するための高度な数学的計算を実行するが、ルミナスは電子の代わりに光を利用して計算を実行する。

自律自動車やドローンのメーカーをはじめとする多くの業界が、さまざまな機械により多くのAIを搭載しようと試みている。だが、広く一般に使われているCPUのような電気的チップは多くの電力を必要とし、十分な速度でデータを処理できない可能性があるため、そのようなタスクでの利用には理想的とは言えない。

電力や処理速度の制限は停滞や遅延を引き起こす。研究論文のための機械学習の結果がなかなか出てこないのもイライラするが、AIアルゴリズムを搭載した車で混み合った道路を走っている場合には事態ははるかに深刻だ。

このボトルネックは悪化している。非営利の研究機関であるオープンAI(OpenAI)の研究によると、最大規模のAIモデルを訓練するのに必要なコンピューティングパワーの量は、3カ月半ごとに倍増しているという。

ルミナスのCEOで共同創業者であるマーカス …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る