気候テック15:水素シフトの注目株、エレクトリック・ハイドロジェン
エレクトリック・ハイドロジェンは、クリーン水素を低コストで製造できる100メガワット電解槽を開発している。BP、ユナイテッド航空、マイクロソフトなどの支援を受けて評価額が10億ドルを超える最初の電解槽企業となった。 by Sarah Ward2024.10.10
- この記事の3つのポイント
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- 化石燃料の代替として輸送や工業分野での水素の利用が期待されている
- エレクトリック・ハイドロジェンは大規模電解槽を開発する企業
- 評価額10億ドルを超え、欧米豪での事業拡大を計画
エレクトリック・ハイドロジェン(Electric Hydrogen)は、大量のグリーン水素の生成をより簡単かつ安価にする製造手法を開発しようと努力している。水素は、輸送部門で使用される化石燃料の有望な代替燃料として、そして、鉄鋼、肥料、メタノールなどを生産する際の原料として注目が集まっている。
しかし、これまでの水素製造はかなり汚れたものだった。水素の大半は天然ガスから製造されており、その際に地球を温暖化させる温室効果ガスを大量に排出する。水素は、電解槽(電気を使って水分子を水素と酸素に分解する装置)でも生成できる。しかし、ほとんどの電解槽は小さくて高価であり、多くのエネルギーと水を消費する。さらに、電解槽が依存する電力網は通常、クリーン・エネルギーを主な電力供給源とはしていない。
エレクトリック・ハイドロジェンは、現在の標準的な電解槽の約10倍の容量を持ちながら、より低コストで効率的な装置を開発することで、こうした問題に対処したいと考えている。
エレクトリック・ハイドロジェンはすでに、カリフォルニア州で2つの電解槽製造施設を稼働させている。1つは、サン・カルロスの1メガワット電解槽工場、もう1つは、サンノゼの10メガワット電解槽工場だ。4月にはマサチューセッツ州デベンズにも電解槽製造工場を開設し、100メガワット電解槽の最初の製品ラインを生産する予 …
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