「犯罪解決に役立つなら、何が問題なのか」——。全米に約12万台のナンバープレート読み取り機を展開する車両監視大手フロックをめぐり、こうした擁護論が相次いでいる。だが、この問いは核心を外している。本当に問うべきは、フロックがどんな監視システムを作ることを選んだのか、だ。
James O'Donnell25日前
米国の警察向けテクノロジー大手フロックは、全米12万台のカメラで車両の位置情報を収集し、警察に検索させている。だが最近、警察官がこの技術を交際相手のストーキングに悪用した事例が46件確認された。同社は検索時に事件番号の入力を義務付けるなどの対策を発表したが、本当に悪用を防げるのか。
James O'Donnell31日前
2016年に著名な研究者らが立ち上げたサイクオンタムは、光子を利用することで、どこよりも早く実用的な量子コンピューターを作ることを目指している。だが、取り組みの詳細は明らかにしておらず、2027年末までに試験施設を「稼働可能」な状態にするとしているが、実用上の影響力を持つかどうかは未知数だ。
James O'Donnell55日前
アンソロピックは、自社モデルの「内部思考」をのぞき見る新手法を発表した。LLM内部の「J空間」には、最終的な出力には現れないが推論に影響しているとみられる言葉が潜む。だが、それはどこまで「思考」と呼べるのか。取材を担当した本誌の編集者に、この一風変わった研究の読み方を聞いた。
James O'Donnell62日前
オープンAIが自社株の5%を米政府に付与する案を、トランプ政権と協議していると報じられた。実現すれば、米国の1世帯当たり約320ドルの株式が分配されることになるが、サム・アルトマンCEOは同様の構想を5年前から語っており、政策というよりも、人々を納得させるための物語として機能することを狙っているのかもしれない。
James O'Donnell68日前
AIエージェントを単なるツールではなく「従業員」として扱う企業が増えている。だが、それは人間の仕事の質をむしろ下げるおそれがある。ボストン大学の研究では、作業結果が「AI従業員」によるものだと伝えられた人は、見つけるエラーが18%少なく、自分で直さず上司に判断を委ねる傾向も強まった。
James O'Donnell76日前
キリスト教徒を対象とした携帯電話サービス「ラディアント・モバイル」が5月5日で米国のローンチされる。ポルノコンテンツは成人でも解除不可でブロックされ、LGBTコンテンツもデフォルトでフィルタリングされる。米国の携帯プランでこうした仕組みを採用するのは初めてだという。
James O'Donnell4カ月前
2025年、ヒューマノイドへの投資額は61億ドルに達し、前年の4倍に膨らんだ。かつてシリコンバレーの投資家たちが有用なロボットの実現を諦めかけていた分野で、何が変わったのか。JiboからグーグルのRT-2、そして実際の倉庫で稼働するDigitまで、AIがロボットの「学習」を変えた10年を簡潔に振り返ってみた。
James O'Donnell5カ月前
「まずツイートして、後で弁護士を立てる」——トランプ政権のアンソロピック排除はこのパターンで進んだ。しかしカリフォルニア州連邦地裁は3月26日、国防総省の措置に手続き不備と憲法違反を認定し、一時停止命令を出した。政府の行き過ぎた文化戦争が、法廷で裏目に出た形だ。
James O'Donnell6カ月前
チャットボットは常時利用可能で、ユーザーを肯定するよう設計されている。しかし友人とは異なり、やり取りが現実生活に支障を来しているかどうかを認識する能力はほとんどない。この特性が妄想を増幅させているのか——スタンフォード大学が39万件のチャットログを分析し、初めてその内側に迫った。
James O'Donnell6カ月前
「この地図を30秒見ただけで、主要ニュースより多くを学んだ」。AIで急造された戦況ダッシュボードにはそんな賛辞が集まる。しかし専門家は「状況をコントロールしているという錯覚が生まれる」と警告する。AIが生成した不正確な要約、偽の衛星画像、そして賭け市場——これらは戦争の理解を助けるどころか歪めている。
James O'Donnell6カ月前
オープンAIが米軍の機密環境で自社技術の使用を認める契約に合意した。自律兵器や大規模監視を防ぐ保護措置を盛り込んだと強調するが、その核心は「政府は法を守る」という前提と既存法の引用にすぎない。アンソロピックが独自に引こうとしたレッドラインとは対照的なアプローチだ。
James O'Donnell6カ月前
AIによる偽装コンテンツがネット上に氾濫する中、マイクロソフトはデジタルコンテンツの真正性を証明する技術標準の枠組みを提示した。来歴記録や透かしなど60通りの組み合わせを評価し、堅牢な構成を特定したという。ただし同社は、自社の全プラットフォームでの採用を明言していない。
James O'Donnell7カ月前
AIエージェント同士が交流するプラットフォーム「Moltbook」が、テック業界で「未来の先触れ」と話題になった。だが実態は暗号通貨詐欺が氾濫し、多くの投稿は人間が書いたもの。専門家はかつて一世を風靡した「ツイッチ・プレイズ・ポケモン」と同じ一過性の騒ぎだと指摘する。
James O'Donnell7カ月前
オープンAIは、時間帯などの手がかりをもとに「18歳未満かどうかを予測するモデル」を導入する計画を発表した。しかし、自動予測には誤認のリスクがあり、誤判定した場合の本人確認には政府発行IDや生体認証データが必要となる。プライバシーとセキュリティの問題を抱えた解決策のもとで、子ども保護の責任を誰が負うべきか。
James O'Donnell7カ月前