KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

EUが今度はネットフリックス規制、コンテンツの現地調達義務付け
freestocks.org | Unsplash
Europe’s proposed law could require streaming services to hit local content quotas

EUが今度はネットフリックス規制、コンテンツの現地調達義務付け

ネットフリックス(Netflix)やフールー(Hulu)など、欧州連合(EU)でストリーミング・サービスを提供する企業は今後、コンテンツの30%以上をEU域内で制作されたものにするよう義務付けられる可能性がある。

10月に採決が予定されている新たな法案が可決されれば、欧州の新番組や映画を制作するためにストリーミング・サービスは多額の資金を投入することを余儀なくされる。欧州委員会で通信ネットワーク・コンテンツ・テクノロジー規制部門を率いるロベルト・ビオラ局長はバラエティ(Variety)に対し、「最終投票がまだ残っていますが、形式的なものにすぎません」と述べている

一部のストリーミング・サービスは、大きな影響を受けるかもしれない。ネットフリックスはすでに30%の基準に近付いているが、他のストリーミング・サービスにも同じ基準が義務付けられば、EU諸国でのコンテンツ制作が必要になる。

今回の規制案は、米国のテック企業に影響を与える欧州による圧力の最新の事例である。一般データ保護規則(GDPR)からグーグルへの罰金措置に至るまで、EUの規制機関は自ら基準を定め、巨大テック企業に遵守させる姿勢を崩していない。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.09.06, 13:12
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る