KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

「鳥だ!」「飛行機だ!」……実はスタンフォードの「鳩型ロボ」
Stanford University
This weird-looking pigeon is actually a drone that flies with real feathers

「鳥だ!」「飛行機だ!」……実はスタンフォードの「鳩型ロボ」

ロボット工学者たちは飛行のアイデアを得るためにに何年も注目してきたが、ドローンを本物の鳥のように飛ばすことにはまだ成功していない。スタンフォード大学のデビッド・レンティンク助教授らは、柔らかい羽根のついた翼で飛ぶロボットを初めて作り、その実現に一歩近づいた。硬いドローンに比べて、容易に操作できるうえ、強い風にも耐えられるとレンティンク助教授は話す。この鳥ドローンの詳細を記述した2本の別々の論文が、『サイエンス・ロボティクス』および『サイエンス』にそれぞれ掲載された。

鳥がどのように飛行をコントロールするのかを理解するため、レンティンク助教授らは一般的な鳩の骨格と羽根を研究した。鳩は特に、荒れた気象条件の中で飛ぶことに長けているからだ。すると、鳩は、4つの「手首」及び「指」関節を使って動きを操り、約40本のマジックテープのような羽を通して飛行をコントロールしていることが分かった。レンティンク助教授らは、プロペラ駆動式ドローンの中に同様の仕組みを再現した。ドローンの「体」は、埋込み型のGPS及びリモートコントロールの受信機が付いた発泡スチロール製の枠組みで、操作可能な翼として本物の鳩の羽根を装着した。この羽根のついた翼は、カーボンとガラスファイバーで作った以前の試作品に比べて、はるかに軽く頑丈だった。

この「鳩ロボ」は初期の試作品に過ぎないが、鳥と同じくらい機敏に動けるドローンへの道を開く可能性がある。鳥のような翼を付けることで、ドローンを軽量化でき、より効率化できるかもしれない。つまり、燃料を補給せずに、より長い距離を移動できるようになるということだ。さらに、そのような翼があれば、特に強風の状況でコントロールが容易になるかもしれない。

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2020.01.17, 17:39
Innovators Under 35 Japan 2020

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35」が2020年、日本に上陸する。特定の分野や業界だけでなく、世界全体にとって重要かつ独創的なイノベーターを発信していく取り組みを紹介しよう。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る