コロナ禍で激変の米大統領選、投票の「新常態」は定着するか
2020年の米大統領選挙は異例づくしに終わった。郵便投票と期日前投票の拡大によって投票期間が大幅に伸び、結果的に史上最高の投票率となった。新しい投票行動は今後も定着するか。 by Patrick Howell O'Neill2020.12.24
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のパンデミックによって、今年の米国の選挙には大きな変化が生じた。郵便投票や期日前投票の大幅な利用拡大はその代表的なもので、米国人がこれまで慣れ親しんでいた大統領選挙当日の様子は一変した。だが、結果的に、米国史上もっとも多くの人が投票することになった。
またそれは、史上もっとも安全に大統領投票が実施されたことも意味する。
全米の選挙当局は過去4年間、選挙システムにこれまで以上の弾力性を持たせるように尽力してきた。何か1つ支障が生じても、民主的プロセスを維持するための別の方策を用意しておくためだ。例えば、選挙人名簿は電子選挙人名簿でバックアップする、投票用紙に追跡可能な証拠を残す、有権者登録データベースはオフラインのバックアップを取る、といった具合だ。
だが、選挙期間が実質的に数週間から1カ月間に拡大したことで、最終的に新しい投票方法に対処できるシステムに行き着いた。
「仮に大統領選挙当日にすべての有権者が投票する場合、問題が生じた際にうまく対応するのは非常に難しくなります」とデイビッド・レビンは話す。レビンはワシントン州、ワシントンDC、バージニア州、アイダホ州で選挙管理人を務めている。「有権者による長い行列ができたり、投票機器に問 …
- 人気の記事ランキング
-
- Data from drones in Ukraine is fueling a new Wild West marketplace 戦場映像がAI訓練に、ウクライナ戦争が生んだ「新たな金脈」
- Promotion AI White Paper 2026 松尾・岩澤研協力『AI白書2026』発売、サブスク版も開始
- Batteries just broke another record in the US 米国のバッテリー導入が過去最高、データセンターも需要けん引
- Bill Gates says we’ve passed AI’s danger thresholds. Now what? 「人類はもう境界線越えた」 ビル・ゲイツがいま AIに警鐘を鳴らす理由
- This founder is teaching chips how to recycle (their energy) 捨てていた熱をリサイクル、31歳が挑むチップの再設計
