KADOKAWA Technology Review
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知性を宿す機械 Appearances Suggest That Apple’s Autonomous-Car Endeavor Is Lacking

遅々として進まないアップルの自動運転プロジェクト

秘密主義で知られるアップルは、自律自動車でも世界をあっと言わせるのだろうか? 安全担当の同乗ドライバーの経歴や試験車両の不格好な外見から、他社に大きく遅れを取っている、と考えた方がよさそうだ。 by Jamie Condliffe2017.05.01

アップルが自律自動車を開発していることは公然の秘密だが、最近までその研究の詳細はわからなかった。だが、アップルの自律自動車開発は間違いなく劣勢にあると、だんだんわかってきた。

4月中旬、カリフォルニア州車両局(DMV)は、州の幹線道路で自律自動車を試験運転する免許をアップルに交付した。無人乗用車の試験運転免許はすでに29社に交付されており、ずいぶん遅めの交付だ。そうはいってもアップルのことだ。水面下でものすごい製品を開発中で、大々的な発表で世間をあっと言わせるつもりかもしれない。

しかし、現在のところ、そんなことは起きない。最初の手がかりは、先週初めのウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事が掲載した、アップルの路上試験で安全管理担当ドライバーとして運転席に座るエンジニアの名簿だ。リストには、米国航空宇宙局(NASA)やジェット推進研究所、ドイツの大手自動車部品メーカー、ボッシュなどでロボット工学や自律機械の研究プロジェクトに関わった工学博士の名前もあった。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、この種の頭脳派がハンドルを握ることは、アップルの技術検証が初期段階にあることのしるし、だという。一方、ビジネス・インサイダーの主張では、アップルが新設したAI研究所のルスラン・サラクトゥディノフ所長が、自律運転エンジニアの新規採用に関わっていること、想像よりアップルのチーム結成が不調であることを示すという。

さらに驚くのは、シリコンバレーを走るアップルの自律運転用レクサス(Lexus)の写真だ。実際、見た目のいい自律自動車はまだ存在しないが、アップルの車両はどうみても2017年には見えない。前面や後部、上部にセンサー類を固定する土台を取り付けた様子は、ウェイモやウーバーが試験中の車両と比べると、むしろ2007年に米国国防先端研究計画局(DARPA)の「アーバン・チャレンジ」に出場していた初期の自動運転車との共通点の方が多い。

もちろん半年ほど前には、アップルの自動運転車プロジェクトは窮地に立たされているとの噂があった。経営幹部が厳格な期限を2017年後半に設定し、そこで自動運転テクノロジーの研究を継続する価値があるか見極めることにしたのだ。おそらく、その脅しともいえる期日が間近に迫り、開発チームは車両の見た目を後回しにしたのかもしれない。

(関連記事:Business Insider, アップルAI研究所長「深層学習をさらに強化する方法がある」,” “アップル、自動運転部門を大幅に縮小,” How Might Apple Manufacture a Car?”)

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クレジット Photograph by Justin Sullivan | Getty
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
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