KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
アップルとグーグルの接触追跡システム、独自アプリ開発不要に
Photo by Mika Baumeister on Unsplash
Apple and Google have launched coronavirus exposure notifications without an app

アップルとグーグルの接触追跡システム、独自アプリ開発不要に

アップルとグーグルは、新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)濃厚接触通知システムのアップデート版を開発した。当局が専用アプリを独自に開発する必要がなくなる。 by Charlotte Jee2020.09.04

アップルとグーグルは、両社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)濃厚接触通知システムを拡張して、医療当局が専用アプリを独自に作成しなくても利用できるようになると発表した。長時間にわたり濃厚接触した人が新型コロナウイルスの検査で陽性となった場合に、濃厚接触者に対してBluetooth(ブルートゥース)経由で通知する同システムにとって、有意義なアップグレードである。最初のシステムは5月に公開されて以来、米国の6つの州と、少なくとも15カ国で導入されている。メリーランド州、ネバダ州、バージニア州、ワシントンDCが、システムの改良版を利用する最初の契約をするだろうと、アップルとグーグルは電話会議で述べている。

両社の「濃厚接触即時通知システム(Exposure Notifications Express)」が利用できる州または地域では、システムが利用可能であることをユーザーに通知するプロンプトが、iOSまたはアンドロイドの最新版を搭載しているスマホの画面に点滅表示される。iOSのユーザーは、画面をタップするだけで同システムを有効化できるが、アンドロイドのユーザーは引き続きアプリをダウンロードする必要がある。ただし、そのアプリは公衆衛生当局向けにグーグルが自動生成したものである。当局はアップルとグーグルにいくつかの基本情報を提供し、Bluetoothキーと濃厚接触の確認をホストするサーバーをセットアップするだけで済む。

接触追跡アプリに対する興奮が冷め切っている時期に、このシステムの開発は期待を抱かせる。当局がこれらのアプリを簡単にセットアップできるようになれば、一般の人々の利用を促し、感染の連鎖を断ち切るために極めて有用である。しかしながら、接触追跡アプリは、やはり万能薬ではない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との全面的な戦いのごく一部にすぎず、依然として、手作業による接触追跡、社会的距離、および集団検査の実施が非常に重要となっている。

接触追跡アプリで効果をあげることは可能なのだろうか?可能だと考えている国もある。

(関連記事:新型コロナウイルス感染症に関する記事一覧

人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
シャーロット・ジー [Charlotte Jee]米国版 ニュース担当記者
米国版ニュースレター「ザ・ダウンロード(The Download)」を担当。政治、行政、テクノロジー分野での記者経験、テックワールド(Techworld)の編集者を経て、MITテクノロジーレビューへ。 記者活動以外に、テック系イベントにおける多様性を支援するベンチャー企業「ジェネオ(Jeneo)」の経営、定期的な講演やBBCへの出演などの活動も行なっている。
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る