KADOKAWA Technology Review
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生物工学/医療 2026年6月の記事

  1. Heat waves mess with your brain. Scientists are trying to figure out why.
    熱波が奪うのは体力だけではない、暑さが脳に及ぼす影響は?
    猛暑になると集中力が欠けてぼんやりしてしまう経験をしたことがある人は多いだろう。暑さが脳の機能に影響を与える具体的な仕組みについてはまだよくわかっていない部分が多いが、精神疾患を抱える人や子どもが猛暑に脆弱であることを示す研究結果が複数報告されている。 by Jessica Hamzelou2026.6.30
  2. 「風邪はしょうがない」覆せるか、民間主導の呼吸器ウイルス根絶計画
    ストライプ、アンソロピック、オープンAI財団、ビル・ゲイツ——。豪華な顔ぶれが5億ドルを出し合い、風邪とインフルエンザの根絶を目指す非営利団体が動き出す。「技術的には可能でも商業的動機がない」領域に、慈善資金で挑む。 by Antonio Regalado2026.6.25
  3. 脳インプラントの臨床試験が急増、BCIはついに離陸期に
    脳に電極を埋め込み、麻痺した人が再び「話す」力を取り戻す——そんなBCI(脳コンピューター・インターフェイス)の臨床試験が急増している。電極を埋め込まれた人は2024年から倍以上に増え、約150人に達した。だが恩恵を受けられるのは誰か、デバイスはどれだけ持つのか。なお実験段階だ。 by Jessica Hamzelou2026.6.21
  4. パフォーマンス向上薬の使用を推奨する初の競技会「エンハンスト・ゲームズ」が、2026年5月に米ラスベガスで開かれた。「自分の体は自分で決める」を掲げ、薬で世界記録を塗り替えると謳っていたが、主要種目を制したのは薬を使わない選手で、新記録はほとんど出なかった。主催企業の目的であるホルモン剤やペプチドの宣伝は達成されたか。 by Amit Katwala2026.6.19
  5. 脳インプラント3年、「声」を取り戻したALS患者は初のパワーユーザー
    全身が麻痺するALS(筋萎縮性側索硬化症)を患うケイシー・ハレルは、脳に電極を埋め込んでから約3年、このデバイスで再び「話せる」ようになった。自宅での使用は最初の約2年で3800時間を超え、精度は99%に達する。仕事を続け、7歳の娘に本を読み聞かせ、疎遠だった家族とも再びつながった。 by Jessica Hamzelou2026.6.17
  6. Inside Interoception: The hidden sense of how you feel inside
    胸の高鳴り、胃の締め付け——緊張のとき、脳と身体は信号を送り合っている。この身体の内側を感じ取る「内受容感覚」の研究が、いま急速に進んでいる。迷走神経や、圧力を電気信号に変える仕組みの解明が進み、研究者はこの領域を「意識の新たな大陸」と呼ぶ。直感や感情、意思決定の理解を塗り替えつつあるが、私たちが内なる信号をどう扱うべきかは、まだ手探りだ。 by Katherine W. Isaacs2026.6.17
  7. Why “reprogramming” is the buzziest approach to reversing aging right now
    巨額が集まる若返り技術「リプログラミング」、今度こそ本物か
    細胞を若い状態に戻す「リプログラミング」が、老化研究で注目されている。巨額の資金が次々と投じられ、ヒト試験も始まった。だが、この分野はかつてテロメアや「ゾンビ細胞」にも沸き、やがて熱が冷めた歴史を持つ。今度こそ若返りは手の届くところに来たのか。それとも次の流行を待つことになるのか。 by Jessica Hamzelou2026.6.16
  8. David Sinclair plans to test whole-body rejuvenation drugs in the XPrize competition
    1億ドル超の若返りコンペ、シンクレア教授が「飲む薬」で参戦
    1億ドル超を懸けた長寿コンペ「Xプライズ・ヘルススパン」に、著名な長寿科学者が飲み薬で参戦する。ハーバード大学のデビッド・シンクレアが、全身を若返らせる経口「リプログラミング薬」のヒト試験を計画していることが分かった。 by Antonio Regalado2026.6.11
  9. Are AI chatbots making us lose control of our brains?
    この20年で大幅低下した集中力、AIで脳はさらに「萎縮」するか
    心理学者のグロリア・マーク教授によれば、人が1つのことに集中できる時間は、約2分半からはわずか47秒へと縮んだ。そして今、より深刻な懸念がAIだ。執筆や要約を委ねるほど思考は浅くなり、使わない「筋肉」のように脳は萎縮しかねない、と警告する。 by Jessica Hamzelou2026.6.8
  10. No one's sure if synthetic mirror life will kill us all
    「これはすごい」。2019年、科学者たちは生体分子を鏡写しに反転させた「鏡像生命」の構想に沸いた。だが研究が進むほど、彼らは別の可能性に気づく。天敵も免疫も持たない鏡像生物は、地球の全生命を滅ぼしかねない——。実現性にはなお議論があるが、自らの研究に終末の影を見た科学者はどう向き合うべきなのか。 by Stephen Ornes2026.6.4
  11. China has approved the world’s first invasive brain-computer chip—here’s what’s next
    イーロン・マスクのニューラリンクが注目を浴びる一方、世界初の商用侵襲型BCI(脳コンピューター・インターフェイス)が中国から登場した。上海のスタートアップが開発した「NEO」は、脳の保護膜の上に置く低侵襲設計で、今年3月に当局に承認された。同じ日、中国は5カ年計画でBCIを重点産業に掲げ、国家戦略として開発を後押ししている。 by You Xiaoying2026.6.2
  12. The deadly Ebola outbreak is proving difficult to control
    エボラ死者200人超え、封じ込めに立ちはだかる「三重の壁」
    コンゴ民主共和国でエボラのアウトブレイクが急拡大し、死者は200人を超えた。過去の大規模流行を制圧したワクチンが、このウイルスに有効かどうかは分かっていない。医療施設への攻撃が相次ぎ、米国の援助削減が監視体制を弱体化させている。三重の壁を前に、封じ込めは困難な状況だ。 by Jessica Hamzelou2026.6.1
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