KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
MITTR担当記者が教える、AIベンダーを見抜く「5つの質問」
Ms. Tech
人工知能(AI) Insider Online限定
Five questions you can use to cut through AI hype

MITTR担当記者が教える、AIベンダーを見抜く「5つの質問」

あらゆる業界で人工知能(AI)製品を使う機会が増え、製品の品質と妥当性をいかに評価するかが重要となっている。MITテクノロジーレビューのAI担当記者が、AI製品を開発する企業を評価するための5つのチェックリストを紹介する。 by Karen Hao2019.05.16

4月30日と5月1日の2日間、アラブ首長国連邦(UAE)は、人工知能(AI)応用分野における世界最大規模の会議となる「AIエブリシング(Ai Everything)」を初開催した。いかに幅広い業界で機械学習が利用されているかを示したという点で、とても印象的な会議だった。だが同時に、ビジネス界がいかに、AIテクノロジーの能力を曖昧にし、誇大な売り込みをかけているかという重要な警告が改めて浮き彫りになった。

この機会に、企業のテクノロジーの品質と妥当性を評価するために私が通常使っている5つの質問を簡単に紹介しよう。

1. その企業は、何を解決しようとしているか?

最初に見るのは問題の記述だ。その企業は、何をしようとしているか。そして、その問題の解決に機械学習を使う価値があるかどうかだ。たとえば、人々の感情を正確に追跡する感情認識テクノロジーを開発しているスタートアップ企業、アフェクティバ( Affectiva)について見てみよう。同社が取り組んでいるのは、概念的にはパターン認識の問題なので、機械学習による取り組みが可能だ(「いまさら聞けない『機械学習』とは何か?フロー図を描いてみた」を参照)。感情認識は、一連のルールに落とし込んでプログラム化するには難しすぎる問題なので、機械学習以外の方法で実現するのは非常に難しいだろう。

2. その企業は、問題に対し、どのように機械学習を適用しようとしているか?

問題を概念的に理解できたら、その企業がどのようにその問題に取り組んでいるかを知ることが必要だ。 感情認識に取り組む会社が製品を開発する際には多くの選択 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る