KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
生命の痕跡見つかるか? マーズ2020着陸地に化石の可能性
NASA/JPL-Caltech/ASU
宇宙 無料会員限定
The landing site for NASA’s Mars 2020 rover might be home to fossilized life

生命の痕跡見つかるか? マーズ2020着陸地に化石の可能性

2020年に打ち上げ予定の米国航空宇宙局(NASA)の火星探査ミッション「マーズ2020」の探査機の着陸予定地に、古代の生命の痕跡を保存するのに適した鉱物が存在することが分かった。これらの鉱物を現地で分析したり、試料として持ち帰ったりすることで、古代の火星に生命が存在したかどうかが分かるかもしれない。 by Neel V. Patel2019.11.26

2020年に打ち上げ予定の米国航空宇宙局(NASA)の火星探査ミッション「マーズ2020」は、地球外生命体の兆候を見つける、かつてない絶好の機会になるかもしれない。最近発表された2つの新たな研究論文によると、古代生命の痕跡の保存にしばしば関連する物質が、イェゼロ・クレーター(Jezero Crater)に存在する証拠が見つかったという。イェゼロ・クレーターは36億年前に流れていた川によって作られた化石化した三角州であり、マーズ2020探査機の着陸予定地となっている。

これらの新たな発見により、約45キロメートル幅のクレーター内で、火星がまだ暖かく、地表が液体の水で満ちていた頃に生命体が存在した証拠が見つかるのではないかという期待が高まっている。

2019年11月6日に『ジオフィジカル・レビュー・レターズ(Geophysical Review Letters)』に掲載された1つ目の論文はケイ酸の存在を示し、ケイ酸は1ミリメートルより小さい微化石中で数十億年間にわたって有機物と生命の痕跡を非常に良い状態で保存するのに適した鉱物であるとしている。この論文の主執筆者であり、ブラウン大学の惑星科学者であるジェシー・ターナスによると、イェゼロ・クレーターで見つかるそのような化石は、おそらく数十億年前のものだろうという。「もし火星の地表に本当に生命が存在したのであれば、居住可能環境で作 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る