KADOKAWA Technology Review
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動画生成AI「Sora」の問題点とは? 知財専門家が解説【11/12緊急開催🚨】
発明家
CATHRYN VIRGINIA
35歳未満のイノベーター35人 2020発明家
新しいタイプの電池、太陽光パネル、マイクロチップなど、未来を拓くイノベーション。

Anastasia Volkova アナスタシア・ボルコバ (28)

所属: フリューロサット(Flurosat)

リモートセンシングやその他の技術を使用して作物の健康状態を監視し、農家が最も必要な部分に労力を集中できるように支援するプラットフォームを開発。

アナスタシア・ボルコバを苛立たせることがひとつあるとすれば、それは「非効率」だ。だからこそ、遠隔で得られる感知データと科学的モデリングを組み合わせれば、作物の収穫量を増やし、農薬の使用を減らし、水をより有効に活用できるとに気づいたとき、ボルコバはライフワークを見つけたと思った。シドニー大学で博士号(航空宇宙)の取得を目指している途中であることや、500万ドル以上の起業資金を自力で調達する必要があることは問題ではなかった。独学の植物学者の娘であり、成功した農場経営者を名づけ親に持つボルコバは、大規模農業の誤りを修正したかったのだ。

その結果生まれたボルコバのベンチャー企業「フリューロサット(Flurosat)」は、人工衛星、飛行機、ドローンの画像センサーを使って、作物の問題を肉眼で認識するよりはるか前に、作物の問題を発見する。人間のように、植物は病気になると熱を出す。その他にも、害虫への反応、または必要な栄養や水分が得られないと熱くなる。フリューロサットは、複数の波長を持つカメラと温度感知カメラを使って、作物の熱の変化を記録し、人工知能(AI)を使用して作物モデルを調整する。次に、実際の作物をデジタル・ツイン(センサーやAIを使った作物のシミレーション)と比較することで、ボルコバの研究チームは、農学者や農場の管理者に収穫量を増やすために必要なものをリアルタイムで推奨できる。

ボルコバが開発した農家を支援するプラットフォームは、窒素、農薬、除草剤の乱用を減らし、灌漑を最適化できるかもしれない。

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