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Climate change attribution

気候変動アトリビューション

異常気象と気候変動の関係を証明 実現時期: 実現済み by MIT Technology Review Editors2020.06.29

YOSHI SODEOKA

研究者は、異常気象が気候変動の影響によるものかどうかを、見極められるようになった。

気候変動アトリビューション

・なぜ重要か
気候変動の要因分析により、気候変動がどのように天候を悪化させているのか、そして、どのように備えたらよいのかがより明確に分かる。
・キー・プレーヤー
ワールド・ウェザー・アトリビューション(World Weather Attribution)、オランダ王立気象研究所、赤十字・赤新月気候センター(Red Cross Red Crescent Climate Centre)、オックスフォード大学
・実現時期
実現済み

 

2019年9月、熱帯性低気圧イメルダ(Imelda)がヒューストン全域に洪水をもたらしてから10日後、イメルダの発生はほぼ確実に気候変動によるものだとする研究成果が発表された。

民間コンソーシアムのワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA:World Weather Attribution)は、気候変動が起きた地球と、起きなかった地球を高解像度コンピューターでシミュレーションして比較している。我々が住んでいる前者の地球は後者の地球と比べ、激しい暴風雨が2.6倍発生し、その勢力は最大で28%も強くなっていた。

10年ほど前、科学者たちは特定の事象を気候変動と結びつけるのに消極的だった。だが、ここ数年でより多くの異常気象の要因が研究されツールや技術が急速に進歩したことで、研究の信頼性や説得力が高まっている。

これは、進歩したいくつかのツールやテクノロジーが組み合わさって可能になった。1つは、長期にわたって得られるようになった、多くの衛星データの詳細な記録が、自然界の理解に役立っていること。もう1つは、コンピューターの計算能力が向上したため、科学者が従来よりも高解像度の画像でシミュレーションを実行し、バーチャル実験をできるようになったからだ。

こういった進歩や改善により科学者たちは統計的な確実性を高め、確かに地球温暖化は頻繁にこれまでより危険な気象現象を引き起こしていると認めるようになった。

気候変動の役割を他の要因との関係から切り離したこの研究は、地球温暖化が悪化するにつれ、今後どれだけの洪水が起こり、どれほどひどい熱波に襲われるのかなど、我々がどのような種類のリスクに備える必要があるのかを教えてくれる。きちんと耳を傾ければ、気候変動で変わってしまった地球のために都市やインフラをどのように再構築するべきか、理解するのに役立つはずだ。

(ジェームズ・テンプル)

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MIT Technology Review編集部 [MIT Technology Review Editors]米国版 編集部
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