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デジタルマネー

デジタル通貨の台頭は、金融プライバシーに大きな影響を与える。 デジタルマネー ・なぜ重要か 物理的な現金の利用が減少するにつれ、仲介者がいない(売買の直接)取引の自由度も低下している。一方、デジタル通貨テクノロジーが、世 … 実現時期: 2020年 by MIT Technology Review Editors2020.06.29

デジタル通貨の台頭は、金融プライバシーに大きな影響を与える。

デジタルマネー

・なぜ重要か
物理的な現金の利用が減少するにつれ、仲介者がいない(売買の直接)取引の自由度も低下している。一方、デジタル通貨テクノロジーが、世界の金融システムの分断に利用される可能性がある。
・キー・プレーヤー
中国人民銀行、フェイスブック
・実現時期
2020年

 

2019年6月、フェイスブックは「世界通貨」を標榜する「リブラ(Libra)」を発表した。構想は反発を招き、少なくとも当初想定されていた形でのリブラの発行はなくなりそうだ。だが、それでも変化は生まれた。フェイスブックの発表からわずか数日後、中国人民銀行の関係者が、中国独自のデジタル通貨の開発加速を示唆したのだ。現在、中国は主要経済国の中で初めてデジタル通貨を発行し、物理的な現金と置き換えようとしている。

準備金の大部分を米ドルが占め、米ドルが基軸となるリブラを、中国の指導者たちは明らかに脅威と感じているようだ。米ドルが事実上世界の準備通貨となっていることから、米国は世界の金融システムにおいて不釣り合いなほど大きな力を持っており、リブラの誕生でその力が強まる恐れがある。中国はデジタル人民元を国際的に推進するつもりではないか、との疑念もある。

現在、フェイスブックのリブラの発行は地政学的問題になっている。2019年10月、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、リブラにより「民主主義的な価値観、監視体制だけでなく、世界の金融界における米国のリーダーシップは力を増すでしょう」と議会で約束した。デジタル・マネー戦争が始まったのだ。

(マイク・オルカット)

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MIT Technology Review編集部 [MIT Technology Review Editors]米国版 編集部
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