人口90万人のサンフランシスコ市は新型コロナウイルスの収束へ向け、感染者と濃厚接触者を追跡する大規模なチームを組織している。
新型コロナウイルス感染症が米国でここまで蔓延してしまった原因は何なのか、今後どのような取り組みをすべきなのか。2014年の西アフリカエボラ出血熱流行に対する米国の対応について分析した、クリストファー・キルヒホフ博士に聞いた。
新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者を追跡するため、アップルとグーグルが共同で追跡機能を開発中だ。これまでにリリースされた同種のシステムに比べて優れた計画だが、プライバシーやセキュリティに引き続き注視してく必要がある。
専門家グループが、この夏、米国経済を安全に再開するための計画を作成した。だが、毎日2000万件の検査を実施し、接触者の追跡調査を拡大し、隔離が必要な人々への適切な支援が少なくとも必要だとしている。
新型コロナウィルスによる規制緩和に向けて、カリフォルニア州が動き始めた。1日あたりの検査件数を最大8万件に拡大し、1万人の接触者追跡隊を編成する。
新型コロナウイルス感染者の正確な実態を把握し、政府などが適切な対策を決めるために重要なのが、抗体の有無を調べる血清学的検査だ。
新型コロナウイルス感染症の治療に、既存の医薬品を転用する研究が世界中で進んでいる。新しい薬を一から開発するよりも迅速に利用可能になることに加えて、次に起こるパンデミックの際にも対応できるかもしれないからだ。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックに冷静に対応するためにも、現時点で分かっていることについて改めておさらいしておこう。
抗体検査で新型コロナウイルスへの免疫が証明された人に「免疫パスポート」を交付するというアイデアに期待が寄せられている。だが、専門家からは時期尚早との声もある。
スタンフォード大学の研究チームがシリコンバレーの住人3300人を対象に血液検査を実施したところ、推定2.5%から4.2%が新型コロナウイルスにすでに感染しているとの結果を得た。確認されている感染者の50倍以上となり、致死率は従来の予測よりも大幅に低い可能性がある。
米国でもっとも多くの人口を抱えるカリフォルニア州は、新型コロナウイルス感染症対策で積極的な行動をとっている。州知事はこのほど、屋内退避措置の緩和を検討するための6つの指標を発表した。
英国のボリス・ジョンソン首相が以前に打ち出した、十分な人数が新型コロナウイルスに感染するのを待つ「集団免疫」戦略には大きな欠陥がある。集団免疫戦略がなぜ現実的な政策ではないのかを説明しよう。
新型コロナウイルス感染症の感染者が多数発生したドイツのある町で住人の血液を調べたところ、14%がすでに抗体を持っていることがわかった。十分な割合の人々が抗体を持てばウイルスはそれ以上拡散できなくなるが、パンデミックの終息まではまだほど遠いことが明らかになった。
カーネギーメロン大学の研究グループは、フェイスブックとグーグルの協力を得て、新型コロナウイルス感染症の症状の有無を調べる大規模なアンケート調査を実施中だ。地域ごとの感染拡大を予測し、米政府の対策資源の配分に活用してもらう考えだ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に有効な治療薬が見つからない中、回復した患者から採取した血漿(けっしょう)が注目されている。米国は献血者の確保に乗り出した。
ワシントン大学が立てた新型コロナウイルス感染症に関する今後4カ月の予測によると、米国各州におけるの集中治療室(ICU)の受け入れ能力が死者数に大きな影響を及ぼすという。
米国の医師がフェイスブック上で医師を対象に実施したアンケートによると、新型コロナウイルスの検査結果が出るまでには依然として長い時間がかかっているようだ。
抗体検査で新型コロナウイルスへの抗体を持っていることが分かれば、自宅待機から解放されるかもしれない。だが、過剰な期待は禁物だ。抗体検査とは、一体どんな検査なのだろうか?
新型コロナウイルス感染症で医療品のサプライチェーンが混乱する中、3Dプリンター関連企業も支援に動き出した。量産拡大までの「つなぎ」としての役割が期待されている。
米国で間もなく、ヒトを対象とした新型コロナウイルスの臨床試験が始まる。45人の参加者の1人になることを決めた人物はなぜ、志願したのか? 話を聞いた。
新研究によると、新型コロナウイルスの感染防止には飛沫対策に焦点を当てるべきだという。マスク着用の方針見直しにも影響を与える可能性がある。
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、世界各地で人工呼吸器の不足が懸念されている。米国では、フォードやゼネラルモーターズが人工呼吸器の製造を発表。メトドロニックは人工呼吸器の設計を公開した。
世界保健機関(WHO)、米国疾病予防管理センター(CDC)、英国国民健康サービス(NHS)といった、世界各地の保健当局がチャット・ボットを駆使して新型コロナウイルス関連の正しい情報提供に努めている。
新型コロナウイルスの感染拡大追跡を目的としたアプリが米国で公開された。英国ではすでに75万人が利用しており、大量のデータが集まれば、新型コロナウイルス感染症の謎の解明に役立つ可能性がある。
検査を受けていない多くの人たちがすでに無症候性あるい軽度の新型コロナウイルス感染症にかかっているのではないかとする「パンデミック懐疑論者」が、少数ながら増えつつある。この説が正しければ、通常の社会生活を思ったよりも早く再開できることになるが、真偽を確かめるためには、より多くの人たちを検査する必要がある。