遺伝子編集ツールCRISPRの共同開発者らが設立したスタートアップ企業が、自宅で使用できる遺伝子検査キットを開発中だ。年内の提供を目指すといいい、実用化できれば新型コロナウイルスだけでなく、今後の検査方法に大きな影響を与える可能性がある。
新型コロナ感染症の発生を抑え込み、安全な経済活動を再開するには、接触者追跡が有効であることは分かっている。しかし米国では、新規感染者数が依然として多いことに加えて、検査不足、政府の権威に対する米国民の考え方といった要素から接触者追跡がうまく機能しない状態になっている。
2月にかかった風邪は新型コロナウイルス感染症だったのか?その疑問の解消を助けたいと考えた元検査技師は、DIY抗体検査を友人らに実施した。
米国の製薬会社であるモデルナが、自社で開発中の新型コロナウイルス・ワクチンの第1相臨床試験の結果を発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な症状は呼吸器疾患だが、呼吸器以外への症状も詳しく報告され始めている。ここ数週間で判明した新事実をいくつか紹介しよう。
新型コロナウイルス感染症は、ウイルス保有者のせきやくしゃみによって空気中に放出される唾液の飛沫で感染することが知られている。米国衛生研究所の研究者らの新たな研究によると、ウイルス保有者が大声で話をしただけでも、ウイルスを含んだ唾液の飛沫が8分間から14分間、空気中に滞留していることが分かった。
新型コロナウイルス感染症の有望な治療薬候補として、抗体医薬品の完成が期待されている。科学者らが開発を競い合う一方で、大規模な生産体制の確立も大きな課題だ。
新型コロナウイルスに感染してもまったく無症状の人がいる一方で、重症化して亡くなる人もいる。個人によってこうした差異が生じる理由はまだ解明されていないが、遺伝子との関連を調べる研究が進められている。
遺伝子編集ツール「CRISPR(クリスパー)」の共同開発者や、次世代DNAシーケンサーの開発者が、新型コロナウイルスの検査を大規模に実施する技術の開発に取り組んでいる。検査を携帯電話のような「ありきたり」なものにするのが目標だ。
中国・武漢で4月8日の都市封鎖を解除して以来初めて、新型コロナウイルス感染症の感染者が6人見つかった。当局は新型コロナウイルス感染の第2波に備え、全住民1100万人に対して10日以内に検査を実施する計画だ。
カリフォルニア州は現在、新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴う都市封鎖を解除して経済活動を再開させるために、検査体制を大幅に拡大しようとしている。検査の拠点や物資、人材の不足という深刻な課題を同州がいかに克服するか、注目に値するテストケースとなるだろう。
新型コロナウイルス感染症の検査結果の集計・報告をめぐって、米国で混乱が起きている。州ごとに集計方法が異なり、報告にもばらつきがあるのが原因だ。
英国政府はワイト島の住民に、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染者との接触を追跡する、公式アプリのダウンロードを呼び掛けると発表した。
パンデミックの収束に関する多くの議論では、新型コロナウイルス感染症にかかって獲得する免疫がある程度長く持続することを前提としている。しかし、一般的な風邪の症状を引き起こす別のいくつかのコロナウイルスについての研究で、免疫が持続する期間はさほど長くないことが分かった。
米国が経済活動を再開するには、検査を1日に数百万件以上実施する必要がある。クリスパー(CRISPR)の共同開発者の1人であるMITのフェン・チャン教授ら著名科学者は、既存技術での検査プロセスの大変革を主張する。
新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されていた「レムデシビル」の効果が臨床試験で示された。特効薬ではないものの、今後さらに多くの治療薬の開発が期待できる、希望の持てるニュースだ。
新型コロナウイルスの検査にはPCR検査が一般的だが、検査キットや人材などの不足により検査数が絶対的に不足している。迅速かつ容易に感染の有無を調べられる抗原検査が開発されれば、検査数不足の問題を急速に解決できるかもしれない。
人類はこれまで幾度となく感染症の大流行によって生命を脅かされてきた。創刊120年以上の歴史を持つMITテクノロジーレビューの記事の中から、感染症との戦いについて考察した記述を紹介しよう。
人口90万人のサンフランシスコ市は新型コロナウイルスの収束へ向け、感染者と濃厚接触者を追跡する大規模なチームを組織している。
新型コロナウイルス感染症が米国でここまで蔓延してしまった原因は何なのか、今後どのような取り組みをすべきなのか。2014年の西アフリカエボラ出血熱流行に対する米国の対応について分析した、クリストファー・キルヒホフ博士に聞いた。
新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者を追跡するため、アップルとグーグルが共同で追跡機能を開発中だ。これまでにリリースされた同種のシステムに比べて優れた計画だが、プライバシーやセキュリティに引き続き注視してく必要がある。
専門家グループが、この夏、米国経済を安全に再開するための計画を作成した。だが、毎日2000万件の検査を実施し、接触者の追跡調査を拡大し、隔離が必要な人々への適切な支援が少なくとも必要だとしている。
新型コロナウィルスによる規制緩和に向けて、カリフォルニア州が動き始めた。1日あたりの検査件数を最大8万件に拡大し、1万人の接触者追跡隊を編成する。
新型コロナウイルス感染者の正確な実態を把握し、政府などが適切な対策を決めるために重要なのが、抗体の有無を調べる血清学的検査だ。
新型コロナウイルス感染症の治療に、既存の医薬品を転用する研究が世界中で進んでいる。新しい薬を一から開発するよりも迅速に利用可能になることに加えて、次に起こるパンデミックの際にも対応できるかもしれないからだ。