KADOKAWA Technology Review
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気候変動/エネルギー 2026年6月の記事

  1. What Europe’s heat wave means for the power grid
    需要は増え、供給は細る——熱波が欧州の電力網を圧迫
    欧州を襲う熱波は、エアコンによる消費電力を急増させる一方で、原子力発電所の稼働に影響を与えており、需要と供給の両面から電力網を圧迫している。加えて、一部の地域では気候変動によって季節的なパターンが変化し、需要への対応がさらに難しくなっている。 by Casey Crownhart2026.6.29
  2. 観測史上最暑のフランス、河川の高温化で原発の出力に制限も
    記録的な熱波に見舞われた欧州で、冷房需要が電力網を限界まで押し上げている。皮肉にも、その需要を支えるはずの原発が、暑さで足を引っ張られている。フランスでは6月23日に気温が44℃を超え、冷却に使う河川の水温が上昇。1基が停止し、複数の原子炉で出力制限が見込まれている。暑さによって電力需要が増す一方で、原発や水力発電といった供給力も削られた格好だ。 by Casey Crownhart2026.6.26
  3. 【ゾウ出没注意】インドで整備が進むAI警報システム
    野生のアジアゾウと人間との衝突を避けるため、インドではさまざまな早期検知システムが展開されつつある。 by Kanika Gupta2026.6.24
  4. 実用研究は太陽地球工学を近づけるか、遠ざけるか
    成層圏に太陽光を反射する粒子を散布して地球を冷却することを目指す太陽地球工学は、技術的にも、ガバナンス的にも難しい課題を抱えている。実質的な「手順書」が公開されれば、個々の国や主体が単独で地球工学に踏み切り、その使用を「当たり前」にしかねない。だが逆に、実用研究こそ現実の難しさを露呈させ、実施を遠ざけるという声もある。 by Casey Crownhart2026.6.23
  5. 火山の噴火を模し、成層圏に微粒子をまいて太陽光を跳ね返す——地球を冷やす「太陽地球工学」の研究が、コンピューター・シミュレーションの段階を超え、実際にどう実行するかを問う工学の段階に入りつつある。高高度機の設計や、まく物質の選定が具体的に動き出した。だが安全性もコストも未知数で、そもそも地球規模の介入が許されるのかをめぐり、賛否は鋭く割れている。 by James Temple2026.6.23
  6. Entrepreneurs in Nairobi make the case for going solar
    電気の届かないケニアの町で、なぜ電動製粉機が売れるのか?
    電気が十分に届かない地域でこそ、電気で動く製粉機が広がっている——。一見矛盾するこの現象を支えるのは、価格が大幅に下がった太陽光発電だ。ケニアでは25%の地域が集中型の電力を得られないが、オフグリッドの太陽光がその穴を埋めつつある。 by Geoffrey Kamadi2026.6.18
  7. These new solid-state ACs promise a cool future. Scientists aren’t so sure.
    冷却の王者エアコンに、新顔「固体冷却」は割って入れるか
    冷媒もコンプレッサーも使わずに熱を運ぶ「固体冷却」の研究が、世界で進んでいる。米国の企業は環境に優しい部屋規模の装置の実証を始め、ドイツの企業も店舗向けシステムの試験を計画している。だが立ちはだかるのは、長年磨き込まれてきた従来型エアコンの効率性だ。 by Sara Kiley Watson2026.6.16
  8. Why China is betting on big nuclear reactors
    大型か小型か、原子力の2つの戦略——中国が示す「大きいほど優位」
    原子力産業において米国と中国は対照的なアプローチをとっており、米国の企業が小型化を追求する一方、中国では多くの新型大型原子炉の建設が進んでいる。コスト面では大型炉が有利だが、小型炉が欧米の原子力発電所の建設継続を後押しする可能性もある。 by Casey Crownhart2026.6.15
  9. Job titles of the future: Nature's drug designer
    未来の職種:野生生物向けの薬を開発する「自然界の新薬設計者」
    化学者のティム・チェルナクは、大手製薬会社での20年にわたる経験とAIを活用して、アメリカドクトカゲやアカウミガメといった自然界のさまざまな生き物向けに専用の治療薬の創薬デザインをしている。 by Anna Gibbs2026.6.13
  10. How virtual power plants could provide energy for data centers
    データセンターの電力不足、グーグルは市民から集める仕組み導入へ
    電力使用を抑える代わりに報酬を受け取り、それが地元データセンターの電力になるとしたら——。グーグルは、市民の機器を束ねるバーチャル発電所(VPP)に出資し、その余剰容量を自社データセンターに充てる契約を結んだ。大手テック企業によるVPP活用の具体例として注目されるが、参加者は集まるか。 by Casey Crownhart2026.6.4
  11. How a new extraction process could unlock the world’s lithium
    MITの研究チームは、ガラス用クリームに着想を得た弱酸でケイ酸塩鉱物を溶かし、リチウムを低コストかつ低環境負荷で取り出す手法を開発した。スタートアップが商用化を進め、「世界最安」を目指す。ただ価格変動の激しい市場で、その試算が通用するかは見通せない。 by Casey Crownhart2026.6.2
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