KADOKAWA Technology Review
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2017年版
ブレークスルー・テクノロジー10
顔で決済
10 Breakthrough Technologies 2017: Paying With Your Face

顔で決済

中国では顔検出システムが決済や施設への入場を許可し、犯罪者の逮捕にまで使われている。他の国も続くだろうか? 実現時期: 実現済み by Will Knight2017.02.23

約10億ドルと評価される中国のスタートアップ企業フェイス・プラス・プラス(Face++)のドアをくぐると間もなく、髭ぼうぼうでやや時差ぼけの私の顔が、入口近くの大きな画面に写し出された。

私の顔はデータベースに追加され、ビルへの自動立ち入り許可証になり、館内の各部屋で私の挙動を監視するためにも使われる。私が北京郊外にあるFace++のオフィスを見て回る間、館内のシステムが無数の角度から自動的に取得した私の顔が、さらにいくつかの画面に現れた。ある画面の映像は、私の顔の83の異なるポイントを同時に追跡するソフトウェアを写し出す。ちょっと不気味だが、目覚ましい能力には違いない。

ここ数年で、コンピューターは人間の顔を驚くほど高い精度で認識できるようになり、このテクノロジーは中国で監視と利便性の両面から急速に拡大している。警察活動から銀行、商店、運輸サービスで人々が毎日やりとりする方法まで、顔認識が変えてしまうかもしれない。

Face++が開発したテクノロジーは、すでにいくつかの人気アプリで使われつつある。中国で1億2千万人以上が使うモバイル決済アプリAlipay(アリペイ)を通せば、顔だけを認証情報として送金できる。一方、中国の大手配車サービス会社Didi(滴滴、ディディ)は、ハンドルを握っている人が正当なドライバーであることをFace++のソフトウェアで乗客に確認させる。(写真でシステムをだますのを避けるために考えられ …

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