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Carbon dioxide catcher

二酸化炭素回収装置

大気中から二酸化炭素を回収するための効果的で手頃な方法は、過剰な温室効果ガス排出量の吸収だ。 二酸化炭素回収装置 なぜ重要か 大気からの二酸化炭素回収は、壊滅的な気候変動を食い止める実現可能な最終手段の1つとなる可能性が … 実現時期: 5~10年 by MIT Technology Review Editors2019.04.22

ニコラス・オルテガ

大気中から二酸化炭素を回収するための効果的で手頃な方法は、過剰な温室効果ガス排出量の吸収だ。

二酸化炭素回収装置

なぜ重要か
大気からの二酸化炭素回収は、壊滅的な気候変動を食い止める実現可能な最終手段の1つとなる可能性がある。
キー・プレーヤー
カーボン・エンジニアリング(Carbon Engineering)、クライムワークス(Climeworks)、グローバル・サーモスタット(Global Thermostat)
実現時期
5~10年

二酸化炭素排出量を減らしても、温室効果ガスの温暖化効果は数千年も続く可能性がある。国連の気候パネルは、危険な気温上昇を防ぐために、今世紀中に世界中の大気から1兆トンもの二酸化炭素を除去するべきだと結論づけている。

2018年夏に発表されたハーバード大学の気候科学者デビッド・キース教授による驚くべき試算によれば、「大気回収(direct air capture)」という方法を用いれば、理論的には1トン当たり100ドル以下のコストで二酸化炭素を回収できるという。多くの科学者が高すぎると手を引いた以前の試算と比較すると、この金額はかなり水準が低い。ただし、キース教授の試算レベルまでコストが下がるには、あと何年もかかるだろう。

一方で、二酸化炭素を回収したら、それをどうするのかも考えなければならない。キース教授が2009年に設立し、ビル・ゲイツも出資しているカナダのスタートアップ企業カーボン・エンジニアリング(Carbon Engineering)は、試験プラントを拡大して、回収した二酸化炭素を主原料とする合成燃料の生産を増やす計画を立てている 。

チューリッヒに本拠を置くクライムワークス(Climeworks)の大気回収プラント(イタリア)では回収した二酸化炭素と水素からメタンを製造し、第2プラント(スイス)では二酸化炭素を清涼飲料業界に販売する予定だ。2018年、アラバマ州で最初の商用プラントの建設を終えたニューヨークのグローバル・サーモスタット(Global Thermostat)も同様だ。

それでも、回収された二酸化炭素が合成燃料やナトリウム化合物に変わる場合、大部分は大気中に戻ってしまうだろう。最終目標は、温室効果ガスを永遠に閉じ込めることだ。一部の二酸化炭素は、炭素繊維やポリマー、あるいはコンクリートなどの製品の中に閉じ込められるかもしれないが、それらよりはるかに大量の二酸化炭素をただ単に地下に埋める必要がある。

実際、工学的な観点からいえば、二酸化炭素の大気回収は、気候変動問題の対処法としては、極めて困難で高価な方法の1つだ。だが、排出量の削減度合いが遅いこと考えれば、大気回収以外に良い選択肢は残っていない。

(ジェームス・テンプル)

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MIT Technology Review編集部 [MIT Technology Review Editors]米国版 編集部
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