ムスタファ・スレイマンは、できるかぎり社会に大きな影響を及ぼしたいとの願望から人工知能(AI)企業ディープマインド(DeepMind)を共同で創業した。AIは彼の願望を実現する、一番の近道だという結論を下したのだ。
スレイマンは今、より優れた疾病の診断が可能なAIを構築するために、ディープマインド・ヘルスを立ち上げている。そこでは、眼疾患を早期発見したり、マンモグラフィの画像分析を補助するシステムも研究されている。またスレイマンは、 AIが臨床医によってどのように使われているかにも注目している。「テクノロジー企業は、AIシステムの持つ倫理的影響についての思考に、ようやく追いつこうとしているところです」とスレイマンは述べる。たとえば時間に追われている臨床医たちは、AIの最善の提案を厳密に評価することなくただ従うのだろうか? AIシステムはどのようにして監査されるのだろうか? 新たな医学的所見は、AIの訓練に使われた古いデータに含まれる潜在的な偏りをどのように考慮できるのだろうか? 「今年はシリコンバレーとテクノロジー企業が、そのような大きな影響力に伴うとてつもない社会的責任を、真に受け入れる年だと思います」とスレイマンはいう。
2017年、スレイマンはディープマインドで倫理・社会研究部門を立ち上げた。アルゴリズムの意思決定プロセスとその社会への影響を予測、管理するシステムを設計するためだ。
「テクノロジー企業が目指す大きな転換点は、私たちが道徳的に正しい選択できるようにアルゴリズムをどう形成するか、ということです」。
(ラス・ジャスカリアン)
- 人気の記事ランキング
-
- We’re still figuring out the side effects of GLP-1 weight-loss drugs 毛髪や爪、視力にも影響? GLP-1薬の気になる副作用
- Weight-loss drugs show signs of slowing biological aging, say drugmakers 減量薬に「抗老化」効果か、 製薬大手2社が学会発表 心臓年齢で最大4年の差
- WaveSave and its portable rubber dam 気候テック10:「持ち運べるダム」で洪水に備えるウェーブセーブ
- AI labs are buying data from dead startups to train their models 廃業企業のメールやSlackがAI訓練に、「葬儀屋」ビジネスが活況