民間人による民間人だけの宇宙旅行計画「インスピレーション4」がいよいよ始まった。人類が長らく夢見た、有人宇宙旅行の時代はついに開くのか。
宇宙探査機を小惑星にぶつけて軌道を逸らす実験である「DART」ミッションが年内にも打ち上げられる。主な目的は小惑星の公転周期を変化させることだが、シミュレーションによると衝突の衝撃で小惑星の自転にも大きな影響が出る可能性が分かった。
ネットフリックスのドキュメンタリー作品「宇宙へのカウントダウン」が現在配信中だ。史上初の民間人だけによる宇宙飛行に迫る作品で、スペースXの広告ような内容だが、見どころもある。
スペースXが、大量の通信衛星群によるインターネット接続サービス「スターリンク」のベータサービスの提供を開始した。だが、当面の間、対象は経済的に余裕のある顧客に限られ、同サービスが発展途上国にどのような影響を与えるかは不明だ。
NASAの火星探査車「パーサビアランス」は、ジェゼロクレーターから岩石と砂のサンプルを採取するのに成功した。同クレーターは火星古代の三角州の跡であり、生き物の化石が見つかる可能性がある。
中国がチベット高原における大型望遠鏡の建設計画を進めている。同高原の天体観測所としての条件は、すでに大型望遠鏡が設置されているチリやハワイに匹敵し、天文学における中国台頭の可能性を示唆している。
カリフォルニア工科大学の研究によると、土星内部には岩石や氷のような物質が密集した明確なコアは存在せず、ぼんやりと拡散したコアが存在するという。NASAのミッションで収集された土星の環の地震計データからモデル化した。
スタンフォード大学の研究チームが、超大質量ブラックホールの背後から放出されたX線を初めて検出した。超大質量ブラックホール周囲の時空の歪みによるもので、アインシュタインの一般相対性理論が正しいことを示す新たな証拠と言える。
ボーイングは8月3日、自社開発の宇宙船「スターライナー」で国際宇宙ステーションへ向かう無人ミッションを打ち上げる予定だ。2019年12月の同様の試験飛行は失敗に終わっており、宇宙開発における同社の命運を賭けたミッションとなるだろう。
NASAの火星着陸船インサイトから届けられた地震計のデータから、火星の内部構造が以前に考えられていたよりも複雑であることが分かった。継続して調査すれば、地球との違いがさらに明らかになりそうだ。
米国の科学者チームは、新たな冥王星探査ミッションである「ペルセポネ」をNASAに提案している。目標は、前回のニュー・ホライズンズの調査で上がった太陽系形成に関する疑問と、有機物がかつて地球の外で存在していたのかという疑問に取り組むことだ。
アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスは7月20日、自身が所有する企業ブルーオリジンのロケットに乗り込んで宇宙旅行を成功させた。その10日前にはヴァージン・ギャラクティックの創業者が宇宙に到達しており、両社のフライトは宇宙旅行の未来に大きな足跡を刻んだ。
全米アカデミーがNASAに提出した報告書は、宇宙飛行士の放射線被曝線量の新基準を提案している。背景には、NASAの月や火星への新しいミッションに、女性飛行士を参加させたいという強い願いがある。
太陽圏観測衛星「IBEX」のデータを使用して新たに作成された、太陽圏の三次元全体地図が発表された。太陽圏は、宇宙から飛来する有害な放射線から地球を保護するシールドの役割を果たしており、その構造を博することは実用目的にも役立つ。
ヴァージンの創業者であるリチャード・ブランソンは、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙飛行機に搭乗し、自身初の宇宙飛行をした。宇宙への一番乗りを目指す億万長者たちの競争は子どもじみているが、商業宇宙旅行の幕開けとなるかもしれない。
カナダの宇宙飛行士であるデイビット・セイント・ジャックスは、エンジニア、天体物理学者、医師という異なるキャリアの道を歩んできた。そのすべてが宇宙飛行士としての任務を達成するのに役立ったという。
アリゾナ州に本拠を置くロケット打ち上げ企業のファントム・スペースは、「宇宙のヘンリー・フォード」となってロケットを量産し、年間100回の打ち上げを目指している。スペースXの創業メンバーが率いる同社は、ライドシェアのトレンドに反して成功を収めることができるか。
金星に生命体が存在する可能性はあるのだろうか。「水分活性」の観点から金星の雲における生物の居住可能性について調べた新たな研究論文によると、木星の雲のほうがまだ、生物の居住に適しているという。
コーネル大学の研究者らが、約1700の恒星が地球上の生命体を発見可能な位置にあり、そのうち7つは生命が居住可能かもしれない惑星を持っているとする研究結果を発表した。そこには、私たちが地球外生命体を探しているのと同様に、私たちを探している知的生命体が存在するかもしれない。
将来、民間人が宇宙旅行をする機会は増えていくだろう。宇宙に行く前にどんな訓練をすべきか、NASAの元宇宙飛行士がアドバイスした。
マゼラン探査機による30年前の観測記録を新たに分析した研究者らは、金星で地球と異なるタイプの地殻活動が起こっている可能性があると発表した。2020年代に打ち上げ予定の3つの金星探査ミッションで、さらなる証拠が見つかるかもしれない。
広大な宇宙で生命体が居住している天体は地球だけであり、人類は孤独な存在なのだろうか。太陽系内で生命の痕跡が見つかる可能性の高そうな場所を10カ所、存在した場合の発見のしやすさを考え合わせて順位付けした。
人間の臓器組織作製を競うコンペ「血管組織チャレンジ」の優勝チームをNASAが発表した。人工臓器は、移植臓器を必要とする人々のためのためだけでなく、将来、深宇宙ミッションに挑む宇宙飛行士にも役立つ可能性がある。
30年ぶりの金星探査ミッションとしてNASAが採択した「ダヴィンチ・プラス」と「ヴェリタス」は、金星にかつて水が存在したかどうかを調査することで、太陽系外惑星における生命の居住可能性について新たな知見をもたらしてくれる可能性がある。
NASAのジュノー探査機は6月7日、木星最大の衛星であるガニメデの近傍を通過し、これまでで最も近い距離から同衛星を撮影した高解像度の画像を送ってきた。ガニメデに探査機が接近するのは、2000年のガリレオ探査機以来、約20年ぶりだ。