アラブ首長国連邦(UAE)の 火星探査機「ホープ(Hope)」を搭載した「H-IIAロケット42号機」が打ち上げに成功した。
欧州宇宙機関の探査機「ソーラー・オービター」が地球と太陽の距離の約半分にあたる位置から撮影した太陽の画像が初めて公開された。これまではっきりと確認できなかった太陽表面の小規模なフレアの様子が明らかになっている。
科学者らによる国際研究チームが、宇宙の大規模構造の1つとなる銀河の「壁」を新たに発見した。地球から5億光年という極めて近い距離にありながら、天の川銀河の明るさに覆い隠されて、これまで発見されずにきた。
木星のような太陽系内の巨大ガス惑星の表面近くまで有人宇宙船で接近し、人間が直接探査できるようになる日は来るのだろうか。
現代の宇宙船では、人手に代わってソフトウェアによる制御が大々的に取り入れられ、宇宙飛行はこれまでになく安全かつ効率的になっている。しかし、ソフトウェアからすべての不具合を取り除くことは不可能であり、人間の介入をどこまで受け付けるかが課題となりそうだ。
2つのブラックホールの合体を光学的に観測したとする初めての事例が発表された。天文学者たちは、合体したブラックホールが付近にあった超大質量ブラックホールを取り巻く降着円盤のガスを加熱することにより、光を発しているとしている。
これまで準軌道飛行を手がけてきたヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が、国際宇宙ステーション(ISS)へ滞在する民間宇宙飛行士の訓練・支援に乗り出す。
国際宇宙ステーションで、物質の「第5の状態」とも呼ばれるボース・アインシュタイン凝縮が生成された。物理学の深い謎の解明につながる可能性がある。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなかにおいては、宇宙産業も活動を減速あるいは停止することを余儀なくされ、中には破産してしまった企業もあった。宇宙産業に関わる組織や企業の現状について報告する。
太陽に似た恒星である「ケプラー160」を周回する太陽系外惑星が新たに発見された。同惑星は地球から太陽までとほぼ同じ距離でケプラー160を周回しており、居住可能な太陽系外惑星としてこれまでで最良の候補となる可能性がある。
スペースXは2020年5月30日、民間企業として初めて、有人宇宙飛行ミッションの打ち上げに成功するという快挙を成し遂げた。宇宙飛行新時代の到来を告げるニュースは顧客獲得につながるか。
NASAの宇宙飛行士が9年ぶりに米国本土から宇宙に飛び立った。民間の宇宙船による有人輸送は史上初の快挙だ。
月に存在する水を採掘して酸素と水素に分解し、ロケットの燃料として使えるようになれば、打ち上げコストを大幅に削減できる可能性がある。米国が2024年に予定しているアルテミス計画は、特に水氷に関して、月面採掘の新しい時代を導くだろう。
スペースXがNASAの宇宙飛行士を乗せた有人宇宙船を間もなく打ち上げる。宇宙産業新時代の幕開けとなるビッグ・イベントだ。
米国の人工衛星企業であるヴァージン・オービットは、同社の主力ロケットであるランチャーワン(LauncherOne)の初飛行試験に失敗した。
ヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡を用いた観測で、ぎょしゃ座AB星周囲のガスと塵が渦巻いている巨大な円盤内部に、複数の渦状腕がつながっていることを示す「ねじれ」が確認された。天文学者らは星系に惑星が形成されつつあるプロセスを、史上初めて捉えたものだと考えている。
NASAは、宇宙飛行士2人を乗せたスペースXのクルー・ドラゴンを、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて5月27日に打ち上げる計画を発表した。新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなかの打ち上げミッションに対し、関係者の健康への影響を懸念する声がある。
人工衛星の軌道上で1月、ロシアの衛星が、米国のスパイ衛星に接近し、ぴったりと後をついてくるという出来事があった。ロシアは、米国のスパイ衛星に関する情報を収集するために、自国の衛星にこのような操作をしているものと見られ、こうした出来事が今後、繰り返し発生することは、ほぼ確実だ。
宇宙開発と月探査は現在でも大きな名誉と栄光をもたらす事業であると考える人もいるかもしれない。しかし、今、起こりつつある「ムーンラッシュ」に参加している国や企業の多くは、月に埋蔵されている貴重な資源に、誰よりも先にたどり着くことを目的としている。
人類初の人工衛星である「スプートニク」の軌道投入から63年たった現在、従来の人工衛星は、数百以上もの衛星から成るネットワークである「メガコンステレーション」に取って代わられようとしている。今後人類は月や火星など、どこへ行くにも人工衛星コンステレーションを携えるようになるだろう。
NASAの火星探査機「インサイト(InSight)」による初の成果が、複数の論文として発表された。火星の地震の観測によって得られた複雑な内部や地質に関する洞察を示すものが主だが、水を巡る火星の歴史に関する新たな疑問を提起するものもある。
宇宙開発には現在、米国やロシア、中国をはじめさまざまな国が参加しているが、こうした国々はかつて米国とソ連が月着陸を競ったように互いに競争関係にあるのだろうか?
NASAのニュー・ホライズンズ探査機が、冥王星の彼方のカイパーベルト天体「アロコス(旧称:ウルティマ・トゥーレ)」をフライバイ(接近通過)した際に収集したデータの分析結果の論文が3本発表された。これらの論文は、アロコス自体の誕生だけでなく、太陽系の他の微惑星の起源についても解き明かすものとなっている。
太陽の黒点が11年周期で増減するサイクルによって、地球上または地球周回軌道上のテクノロジーはどのような影響を受けるのだろうか?
MITテクノロジーレビューが入手した最新の衛星写真を見ると、人口1100万人の武漢市での都市活動がほとんど停止していることがわかる。