
テスラモーターズの7番目の社員、ジーン・ベルディチェフスキーは初期の課題の一つを解決するのに手腕を発揮した。その課題とは、テスラの電動スポーツカーに積載する予定の何千ものリチウムイオン電池が、製造側の要求よりも頻繁に発火してしまうというものだ。ベルディチェフスキーは、熱伝導材料の組み合わせと冷却チャネル、発火しても自己消火するような電池配置の採用により、課題を解決した。
ベルディチェフスキーは現在、シラ・ナノテクノロジー(Sila Nanotechnologies)を共同設立し、より優れたリチウムイオン電池を作ることを目論んでいる。すでに、高容量電極の材料になり得るシリコン製ナノ粒子を開発している。シリコンは、リチウムイオン電池で頻繁に使用される材料に比べて理論上10倍もの容量を有する。しかし、充電中に膨張して損傷を引き起こしてしまいがちだ。同社のシリコン製ナノ粒子は堅牢でありながら膨張を抑えられる多孔性を持ち、 より長い電池寿命を保証している。
(ジェームズ・テンプル)
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the controversial tree farms powering Apple’s carbon neutral goal 1日100万本の植林が生む 広大な「緑の砂漠」 ブラジル・セラードの光と影
- Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
- Inside the controversial tree farms powering Apple’s carbon neutral goal 1日100万本の植林が生む 広大な「緑の砂漠」 ブラジル・セラードの光と影
- How do AI models generate videos? AIは動画をどうやって 作れるようになったのか? ブレークスルーを解説