
自律運転やAI(人工知能)の心臓部で使われるような複雑なマイクロプロセッサーは、過熱して停止することがある。停止したマイクロプロセッサーの内部では通常、ナノメートルスケールの構成部品に障害が発生している。しかし、数十年にもわたって、チップの設計者の誰一人として、このような微小な部品の温度を測定する方法を見つけ出せなかった。
スイスのIBMチューリッヒ研究所の研究員であるファビアン・メンゲス博士は、熱抵抗の変化と熱が表面を伝わる際の変動率を測定する走査プローブ法を発明し、 10ナノメートル以下の小さな構造体の温度を測れるようにした。この発明は、チップ・メーカーが優れた放熱性能を持つマイクロプロセッサーを設計するのに役立つだろう。
(ルス・ユスカリャン)
- 人気の記事ランキング
-
- An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
- This startup just hit a big milestone for green steel production グリーン鉄鋼、商業化へ前進 ボストン・メタルが1トンの製造に成功
- AI reasoning models can cheat to win chess games 最新AIモデル、勝つためなら手段選ばず チェス対局で明らかに
- OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究