ローレンツ・マイヤーは、ロボットの自律移動を可能にするテクノロジーに興味を持っていたが、彼が興味を持ち始めた2008年当時のテクノロジーには、何の感動もなかった。ほとんどのシステムが、スマホに搭載されるような安価なモーション・センサーを採用していなかったからだ。
現在、チューリッヒにあるスイス連邦工科大学で博士課程修了生となったマイヤーは、自らPX4というシステムを構築した。PX4は、自律ドローンを制御するためのオープンソースのオートパイロットだ。このシステムの注目すべき点は、安価な複数のカメラとコンピューター・ロジックでの自律飛行を目指していることだ。ユーザーからの補助がほとんど、あるいはまったくない状態でドローンが自ら飛行を制御し、障害物を避けて最適な経路を決定する。マイヤーのシステムは、インテル、クアルコム(Qualcom)、ソニー、そしてゴープロ(GoPro)などの企業が既に採用している。
(ラス・ジャスカリアン)
- 人気の記事ランキング
- The real reason America is scared of Huawei: internet-connected everything ファーウェイ問題の本質 「5Gリスク」理解のために 知っておきたい5つのこと
- A new Harry Potter–themed cryptocurrency is like a more private version of Bitcoin サトシ・ナカモトの再来か? 真の匿名性実現を謳う 「グリン」に沸く暗号通貨界
- We analyzed 16,625 papers to figure out where AI is headed next 深層学習の終わりの始まり arXiv投稿論文に見る AI研究のトレンド
- Data mining adds evidence that war is baked into the structure of society 「戦争のない世界」は実現可能か?600年分のデータ分析した結果
- How EnChroma’s Glasses Correct Color-Blindness 色覚補正メガネ エンクロマの仕組み