人間のような人工知能(AI)の実現はまだ先が長いが、今こそAIの安全性について検討を開始すべき時であるとグレッグ・ブロークマンは考えている。オンライン決済企業であるストライプ(Stripe)の設立に協力した後、イーロン・マスクらと「オープンAI(OpenAI)」を共同で設立したのもそのためである。
非営利の研究グループであるオープンAIは、AIがさらに高度化しても、人間社会に対して確実に有益であり続けることに力を入れている。ブロークマンはオープンAIにおいて、研究者の採用から、新たな学習アルゴリズムを試すための支援に至るまで、多くの重要な役割を担っている。ブロークマンによれば、AIシステムが誤った行動を犯さないようにするためには、いずれ羞恥心に似たものが必要になってくるという。「AIは人類が創り出す、史上最も重要なテクノロジーになるでしょう」とブロークマンは言う。「だからこそ、正しさが重要なのです」。
(マイク・オーカット)
- 人気の記事ランキング
- Advanced solar panels still need to pass the test of time ペロブスカイト太陽電池、真の「耐久性」はいつ分かる?
- Why hydrogen is losing the race to power cleaner cars 「いいことずくめ」の水素燃料電池車はなぜEVに負けたのか?
- I used generative AI to turn my story into a comic—and you can too プロンプト不要、生成AIで誰でも物語からマンガが作れる
- Trump wants to unravel Biden’s landmark climate law. Here is what’s most at risk. 「もしトラ」に現実味、トランプ返り咲きで気候政策はどうなる?