伝統的な映画製作の手法が、実質現実(VR)にはうまくあてはまらないというのはよくある話だ。では、どういった手法ならばうまくいくのか。ジェシカ・ブリルハートはこの数年間、当初はグーグルの主席VR映像作家として、そして現在は無所属の映画作家として、この問いに向き合い続けてきた。
ブリルハートは早くから、監督のビジョンが最優先される従来の映画製作の考え方は、VRにはあてはまらないことに気がついていた。観客は、製作者が意図した部分に注目してくれるとは限らない。ブリルハートは、こういった「観客の反乱行為」を受け入れるとともに、「今まで考えつかなかったような大胆な映像が作り出せるように、観客が後押ししてくれるのです」という。「もはや、構図が作品の中心的なコンセプトではないという事実にわくわくします。世界を自由に構築することができるのですから」。
(カレブ・ガーリング)
- 人気の記事ランキング
- Meet the people who use Notion to plan their whole lives 生産性マニアが「Notion」で生活の95%を回す理由
- MITTR Emerging Technology Nite #23 Plus MITTR主催「生成AI革命2」開催(オンライン&東京)のご案内
- A chatbot that asks questions could help you spot when it makes no sense チャットGPT、「質問付き」回答で騙される人が減ることが判明
- Geoffrey Hinton tells us why he’s now scared of the tech he helped build ジェフリー・ヒントン独白 「深層学習の父」はなぜ、 AIを恐れているのか?
- Design thinking was supposed to fix the world. Where did it go wrong? 世界を変えるはずだった 「デザイン思考」とは 何だったのか?