
伝統的な映画製作の手法が、実質現実(VR)にはうまくあてはまらないというのはよくある話だ。では、どういった手法ならばうまくいくのか。ジェシカ・ブリルハートはこの数年間、当初はグーグルの主席VR映像作家として、そして現在は無所属の映画作家として、この問いに向き合い続けてきた。
ブリルハートは早くから、監督のビジョンが最優先される従来の映画製作の考え方は、VRにはあてはまらないことに気がついていた。観客は、製作者が意図した部分に注目してくれるとは限らない。ブリルハートは、こういった「観客の反乱行為」を受け入れるとともに、「今まで考えつかなかったような大胆な映像が作り出せるように、観客が後押ししてくれるのです」という。「もはや、構図が作品の中心的なコンセプトではないという事実にわくわくします。世界を自由に構築することができるのですから」。
(カレブ・ガーリング)
- 人気の記事ランキング
-
- Useful quantum computing is inevitable—and increasingly imminent それでもなお、 量子コンピューターが 人類に必要な理由
- Useful quantum computing is inevitable—and increasingly imminent それでもなお、 量子コンピューターが 人類に必要な理由
- IU35 Japan Summit 2024: Nobuyuki Yoshioka 「量子コンピューターの用途解明、新たな応用へ」吉岡信行
- How the Rubin Observatory will help us understand dark matter and dark energy 見えない宇宙の地図描く ルービン天文台が挑む、 95%の「暗黒」の謎