
2002~2006年
マサチューセッツ工科大学(MIT)で工学とコンピューター科学を学んでいたダウニーは、ドローンを製作し、他大学と競う団体を創設する。
2005~2010年
ボーイングに勤務しながら、ダウニーはペンタゴン(米国防総省)から助成金を受け、自律飛行ヘリコプターの飛行制御ソフトウェアを開発する。
2011年
スタートアップ企業「エアーウェア」を創業。ダウニーは、無人飛行機用のオートパイロットシステムは「柔軟性がなく、費用がかかる」ため、新機能の追加が難しく、嫌気が差したのが理由だ。また、5カ月間、ターボプロップ機を使用し、ラスベガス・グランドキャニオン間の旅客輸送に従事する。

2012年
エアーウェアがドローンメーカーに最初の制御ソフトウェアを出荷。
2014年
ゼネラル・エレクトリックがエアーウェアに出資。このとき、ドローンには送電線などの産業設備のメンテナンス作業の安全性を高め、コストを下げる可能性があるとゼネラル・エレクトリックが提案。
2015年
エアーウェアが大企業向けのドローン利用支援製品をいくつか発売する。たとえば、元ゲーム開発者が設計したソフトウェアを使うと、導入企業は地図をクリックするだけで、簡単に広大な施設の空中写真を撮影できる。ステートファームは、エアーウェアのテクノロジーで悪天候による屋根への被害を検査している。
2016年
米国規制当局が、企業のドローン利用方法を厳しく制限していた規則を撤廃する。この結果、エアーウェアのサービスを利用する企業を増やすにあたって、障害がなくなる。
2025年
企業グループ「米国際無人機協会」の予測によれば、商用ドローンは、この年までに800億ドル相当の事業規模と10万人の雇用を生み出す。ダウニーは「ドローンを使わずに仕事をすることが想像できなくなりますよ」という。
(トム・サイモナイト)
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