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急速に拡大する中産階級の需要に応えるため、インド育ちの多くのeコマース企業が価格を下げ、配達時間を減らせるのは、サマイ・コーリCEOとロボット工学企業グレイオレンジ(GreyOrange)の開発チームによる自動化テクノロジーのおかげだ。
![Two of GreyOrange’s Butler robots, which are designed to be warehouse workhorses.](https://www.technologyreview.jp/wp-content/uploads/sites/2/2017/01/samay2x1400.jpg)
グレイオレンジが大量に販売しているのは「執事(バトラー)」(荷物を保管し、棚を人間の作業員に運ぶ)と「荷分け」ロボット(どんなサイズ、形態のパッケージも自動的にスキャンして分類する)だ。コーリCEOが「これから巨大になる」産業と考える倉庫自動化市場のインドにおける売り上げの92%をグレイオレンジが占める。
- グレイオレンジの収益の
- 25%
- が研究開発に注がれる。
香港とシンガポールにもオフィスを構えるグレイオレンジは、インド国内にとどまるつもりはない。2016年中に中東と中国への拡大を計画するコーリCEOは、2年以内にはヨーロッパに倉庫ロボットを輸出するつもりだ。コーリCEOはまた、この機会を狙う他のロボット工学スタートアップ企業に対する先行者利益を存分に利用しようと考えている。倉庫ロボット市場は、アマゾンが倉庫自動化会社のキバ・システムズを2012年に買収し、同社のテクノロジーを他のライバルeコマース企業には販売せず、自社で囲い込んだ時よりも拡大し続けている。
コーリCEOと共同創設者のアカシュ・グプタCTOは、インドで最初の人型ロボットだという機械を大学在籍中に開発後、2011年にグレイオレンジを設立した。中国におけるeコマース・ブームを目の当たりにした2人は「今がまさに破壊しどきの産業だ」とコーリはいう。
(エド・ゲント)
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