KADOKAWA Technology Review
×
【夏割】年間購読料が今なら20%オフ!お得なキャンペーン実施中
構想者
35歳未満のイノベーター35人 2016構想者
物事を他の人とは少し違った視点で捉えることで、思いもしない用途でテクノロジーが効果を発揮します。

Kevin Esvelt ケビン・エスベルト (34)

所属: MIT

新しい遺伝子編集手法を開発中の科学者は、その潜在的な危険性も警告する。

仕事

マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで勤務し、生態系の進化に影響を与える方法を開発している。

生い立ち

10歳のときガラパゴス諸島を訪れた。「進化が自分のやりたいことに大きく影響するだろうとわかりました」

論争を抱える課題

遺伝子ドライブ(蚊などの野生生物に特定の形質を急速に広めるために使われる新しいテクノロジー)

課題

蚊を一掃してマラリアを根絶すること。「自然界では想像を絶するほど悲惨な出来事が起きていますが、進化ではどうにもなりません」とエスベルトはいう。

ジレンマ

遺伝子ドライブは自然界で使えるほど十分に安全なのだろうか? それとも予期しない危険な結果をもたらすだろうか?

エスベルトの対応

世界中に広まる可能性がある遺伝子ドライブは実施するべきでない、とエスベルトはいう。試験さえもするべきではない。科学者は自分たちの計画をオープンにする必要がある。

解決策

エスベルトは、制御可能でより安全な遺伝子ドライブを開発している。

評価

遺伝子ドライブの潜在的脅威に対する懸念の高まりは「バイオ・セキュリティにとってのホームラン」と米国連邦捜査局(FBI)はいう。

趣味

危険な趣味ばかり。一輪車とハンググライダーだ。

(アントニオ・レガラード)

人気の記事ランキング
  1. Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
  2. Synthesia’s AI clones are more expressive than ever. Soon they’ll be able to talk back. 「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術
人気の記事ランキング
  1. Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
  2. Synthesia’s AI clones are more expressive than ever. Soon they’ll be able to talk back. 「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る