大きな湯たんぽのようにも見える2つの平たい「黒い袋」がゆっくりと広がり、崩れた鉄筋コンクリート壁を徐々に持ち上げ、鉄筋コンクリート壁とその下に積み重なった瓦礫の間に空間ができる。国際援助、救援、復旧・復興を目的とする公益団体フィールド・レディ(Field Ready)のエヤド・ジャネのチームが設計した「黒い袋」のテストの様子を撮影したものだ。「黒い袋」は現在シリアで実際に使われており、爆撃後の市民の捜索の際に瓦礫を持ち上げるのに使用されている。
ジャネはシリアで育ったが、2010年に祖国を離れ、現在イスタンブールで働く。彼のチームは現地調達可能な材料で作るツールを設計、テストしている。たとえば、先の「黒い袋」、空気袋はポリエステル生地に、ゴム製のシートカバーと接続部品で作られている。もともと貨物トラックのカバーに使われていた材料を、転用したものだ。4月にはこの空気袋は、シリアで瓦礫の下に埋まってしまった、2人の人を救出するのに役立てられた。
(ナネット・バーンズ)
- 人気の記事ランキング
-
- Will fusion power get cheap? Don’t count on it. 核融合は本当に安くなるのか? 楽観論に「待った」をかける新研究
- The problem with thinking you’re part Neanderthal あなたの中にいる 「ネアンデルタール人」は 本当に存在するのか?
- Is fake grass a bad idea? The AstroTurf wars are far from over. 「一番ましな悪い選択肢」 人工芝の安全性をめぐる 論争はまだ終わらない
- Digging for clues about the North Pole’s past 12万年前は無氷だった?海底22メートルの泥で掘り起こす北極点の謎