ディープマインド(DeepMind)の研究者グレッグ・ウェインは、人間と同じように間違いから学ぶことで上達していくことのできるソフトウェアを設計している。ウェインと共著者は、2016年に発表したネイチャー掲載論文の中で、従来の人工知能に使われていたニューラル・ネットワークでは解けなかった、グラフ問題や、論理パズル、木構造といった問題も新しいソフトウェアによって解けることを示した。
ウェインのコンピューティングにおける洞察は、ヒト脳のニューロン間ではどのように伝達が行われているのか、という関心が基盤となっている。つまり、なぜ、ある構造が特定の知覚や感情、意思を引き起こすのかといった問題だ。現在ウェインは、これらの脳の構造の裏側にあるコンセプトを、頻繁に機械の設計に転用している。
(ケイレブ・ガーリング)
- 人気の記事ランキング
-
- This company is planning a lithium empire from the shores of the Great Salt Lake 来るか米リチウムラッシュ、 水使用10分の1の新技術で 「つるはし」売る企業
- Meet the man building a starter kit for civilization 家もトラクターも自分で作る 元物理学者の農家が始めた 「文明のDIYキット」
- The first new subsea habitat in 40 years is about to launch キッチンもある「海底の家」 40年ぶりの居住施設で 科学者4人が1週間生活へ
- How do our bodies remember? 解説:運動をやめても筋肉は覚えている——復帰が速い科学的理由とは