私たちは、補聴器、さまざまなセンサー、AR機器、スマホなど、電源をめったに切ることがない機器にあふれた世界で生きている。しかし電池残量はいつかはなくなるもの。そのため、機器の電力消費を最小限に抑えることが重要になる。リクセン・テクノロジー(Reexen Technology)の創設者兼最高経営責任者(CEO)であるホンジー・リウ(34)は、アナログ信号やデジタル・データを効率よく処理することで、バッテリー寿命を10倍以上に延ばすことのできる、まったく新しい超省エネ型チップを設計した。「私のイノベーションは、アナログ処理と、人間の脳の原理の一部を模した新しい処理機構であるミックスト・シグナル・コンピューティングとをかけ合わせたものです」とリウCEOは語る。
- 人気の記事ランキング
- Why it’s so hard for China’s chip industry to become self-sufficient 中国テック事情:チップ国産化推進で、打倒「味の素」の動き
- How thermal batteries are heating up energy storage レンガにエネルギーを蓄える「熱電池」に熱視線が注がれる理由
- This US startup makes a crucial chip material and is taking on a Japanese giant 知られざる半導体材料の巨人 「味の素」の牙城を狙う 米スタートアップの勝算
- Researchers taught robots to run. Now they’re teaching them to walk 走るから歩くへ、強化学習AIで地道に進化する人型ロボット