ファッション業界では年間およそ1000億着の衣類が製造され、そのうち30%は売れ残る。ベス・エスポネット(34)は、オンデマンドで衣類を作ることで、その無駄を省けないかと考えた。その結果として共同で設立した「アンスパン(Unspun)」は、既存の3Dスキャン・ソフトウェアに加えて自社開発のソフトウェアを使い、スキャンしたものを完璧なパターンに仕上げて織ることができる企業だ。
エスポネットは現在、アンスパンの最高製品責任者(CPO:Chief Product Officer)を務め、ポリマーや金属の代わりに糸を使う3Dプリンター「3D織機」を開発している。布を作り、それを裁断して縫製するのではなく、この方法なら糸から最終的な製品に直接仕上げることができる。エスポネットCPOによれば、「このイノベーションにより、ファッション業界の廃棄物ゼロが実現する」とのことだ。
- 人気の記事ランキング
-
- Two Nobel Prize winners want to cancel their own CRISPR patents in Europe クリスパー特許紛争で新展開 ノーベル賞受賞者が 欧州特許の一部取り下げへ
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #30 MITTR主催「生成AIと法規制のこの1年」開催のご案内
- A brief guide to the greenhouse gases driving climate change CO2だけじゃない、いま知っておくべき温室効果ガス
- Why OpenAI’s new model is such a big deal GPT-4oを圧倒、オープンAI新モデル「o1」に注目すべき理由
- Sorry, AI won’t “fix” climate change サム・アルトマンさん、AIで気候問題は「解決」できません