KADOKAWA Technology Review
×
AI/ロボット工学
Chad Hagen
35歳未満のイノベーター35人 2022AI/ロボット工学
人工知能(AI)の分野は目覚ましく進展している。しかし、だからといって機械に人間の知能を持たせることができるというわけではないことに注意すべきだ。

Laura Blumenschein ラウラ・ブルーメンシャイン

所属: パデュー大学

気圧を利用して狭いところを動き回るロボット「ヴァイン」を共同で開発。

ロボットといえば、一般に柔軟性があるものとは思われていない。しかし、その例外もある。パデュー大学の助教授であるラウラ・ブルーメンシャイン(29)は、植物のように動いて伸長する「ヴァイン(Vine)」というロボットを共同で発明した。ヴァインは、チューブ型の柔らかいロボットで、気圧を利用して動き回り、その中心を通して補給される素材が反対側から出てくることで伸長する。ブルーメンシャイン助教授は、「柔軟な細長い草の葉のようなものをイメージしてみてください。歩道のコンクリートの割れ目の中を進んでいくだけの強度がありながら、風に吹かれると曲がるほど柔軟です」と話す。ブルーメンシャイン助教授によると、応用の可能性がある分野として、手術をより安全にする柔軟な静脈カテーテル、干渉を避けるために形を変えられるアンテナ、そして狭いトンネルや遺跡の中を調査するための考古学用ツールなどが挙げられるという。

人気の記事ランキング
  1. Three reasons robots are about to become more way useful  生成AI革命の次は「ロボット革命」 夢が近づく3つの理由
  2. Job titles of the future: AI prompt engineer 未来の職種:LLMを操る「プロンプト・エンジニア」は生き残るか
  3. Why it’s so hard for China’s chip industry to become self-sufficient 中国テック事情:チップ国産化推進で、打倒「味の素」の動き
人気の記事ランキング
  1. Three reasons robots are about to become more way useful  生成AI革命の次は「ロボット革命」 夢が近づく3つの理由
  2. Job titles of the future: AI prompt engineer 未来の職種:LLMを操る「プロンプト・エンジニア」は生き残るか
  3. Why it’s so hard for China’s chip industry to become self-sufficient 中国テック事情:チップ国産化推進で、打倒「味の素」の動き
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る