コンピューターの小型化や高性能化を推進した「ムーアの法則」は、人工知能(AI)やクラウド・コンピューティング、自律運転などを可能にした。しかし、ムーアの法則は限界に達しつつある。1枚のシリコンチップに詰め込まれた数十億ものデバイスは、物理の法則に反しない範囲でしか小さくなれないからだ。カーネギーメロン大学のシュウ・チャン助教授(34)は、わずか原子数個分の厚みの2次元半導体を開発することで、この問題に取り組んできた。「半導体を3Dから2Dにすることで、コンピューティング技術を原子レベルの究極の限界まで押し進め、将来のユービキタス・コンピューティングやアンビエント・インテリジェンスを実現できるのです」と、チャン助教授は語る。
- 人気の記事ランキング
-
- This company is planning a lithium empire from the shores of the Great Salt Lake 来るか米リチウムラッシュ、 水使用10分の1の新技術で 「つるはし」売る企業
- Meet the man building a starter kit for civilization 家もトラクターも自分で作る 元物理学者の農家が始めた 「文明のDIYキット」
- The first new subsea habitat in 40 years is about to launch キッチンもある「海底の家」 40年ぶりの居住施設で 科学者4人が1週間生活へ
- How do our bodies remember? 解説:運動をやめても筋肉は覚えている——復帰が速い科学的理由とは