KADOKAWA Technology Review
×
コンピューター/電子機器
Chad Hagen
35歳未満のイノベーター35人 2022コンピューター/電子機器
あたらしい材料やアプローチがコンピューターのあり方を一変させようとしている。その日は予想より早く来るかもしれない。

Stefanie Mueller ステファニー・ミュラー

所属: マサチューセッツ工科大学(MIT)

デジタルフィルターのように、フォトクロミック染料を使ってモノの見た目を簡単に変えられる手法を開発。

デジタル写真にデジタルフィルターをかければ、見た目を変えるのは簡単だ。この原理を実際のモノに応用すると考えてみよう。例えば毎日、あるいは1時間ごとに見た目が変わる服だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)のステファニー・ミュラー准教授(34)は、各色のチャンネルを細かく制御したフォトクロミック染料を用いて、モノの見た目をプログラムし直す方法を開発している。「この手法の開発には、光学や材料化学、ハードウェア工学、計算最適化アルゴリズムといった知識が必要でした」とミュラー准教授は言う。このイノベーションはプロダクト・デザインに使えるかもしれない、と同准教授は考えている。単にシャツ1枚を買うのではなく、そのシャツの見え方が毎日更新されるサブスクリプションを買うようになるかもしれないと言う。

人気の記事ランキング
  1. Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
  2. Synthesia’s AI clones are more expressive than ever. Soon they’ll be able to talk back. 「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術
人気の記事ランキング
  1. Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
  2. Synthesia’s AI clones are more expressive than ever. Soon they’ll be able to talk back. 「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る