デオキシリボ核酸(DNA) 59 Stories
CRISPRベビー誕生前夜
世界で初めてヒト胚の
遺伝子編集をした男
2018年11月、中国の科学者がCRISPRで遺伝子編集した双子の赤ちゃんを誕生させたことをMITテクノロジーレビューのスクープが報じると、世界中から非難の声が沸き起こった。だが、遡ることその数年前、初めてCRISPRでヒト胚の遺伝子を編集した中国人科学者がいる。
Antonio Regalado 6年前
「遺伝子占い」から犯罪捜査まで、18年に登場した驚きのDNA活用法
数百万人分の遺伝子情報を格納したDNAデータベースが、病気の予測、犯罪者の逮捕、新薬の発見に革命をもたらし、良きにつけ悪しきにつけ、遺伝子情報の匿名性はほぼ事実上崩壊した。2018年のMITテクノロジーレビューの記事から、遺伝子情報の活用について知っておくべきトレンドを紹介する。
Antonio Regalado 6年前
優生学への新たな扉を開く「社会ゲノミクス」が果たすべき責任
遺伝子データを利用して社会や経済の問題を解明しようとする研究分野である「社会ゲノミクス」が、急成長している。だが、かつて遺伝学に基づいた悪意のある優生学が犯した過ちを繰り返さないためにも、科学者は研究が社会にどんな影響を与えるかを推し量り、道義的な責任を果たす必要がある。
Nathaniel Comfort 6年前
あなたはいつ死ぬのか?
その答えを告げる技術が
完成に近づきつつある
自分がいつ死ぬのか?という、究極の問いに対する答えを得るための研究が進んでいる。カリフォルニア大学のホバース教授は、個人のエピジェネティックスの変化を調べることで、老化の進む速度が標準よりも速いか遅いかが分かり、寿命を予測できることを明らかにした。すでに一部の保険会社はリスクアセスメントへの活用を検討し始めており、「死の予測」は現実になりつつある。
Karen Weintraub 6年前
伝説のNBA選手から分かった、多遺伝子リスクスコアの「使いどころ」
ゲノムにおける特徴から、その人物の特徴を予測する新しい手法「多遺伝子リスクスコア」が盛んに議論されている。同手法による予測はあやふや過ぎて実用的ではないとする意見が多いが、とてつもなく背の高い人のような統計的な外れ値を持つ人を特定できる可能性がある。
Antonio Regalado 6年前
法学から遺伝子工学へ
自らの「時限爆弾」と闘う
研究者の挑戦
死に至る病である「プリオン病」を発症する遺伝子突然変異を保有していると宣告を受けた女性とその夫は、自らが科学者となって自分たちの運命に立ち向かう決意をした。非常に困難な挑戦ではあるが、遺伝子シーケンシング技術やアンチセンス療法の進歩により、宣告を受けた当時に比べると、彼女たちが賭けに勝つ可能性は高まっている。
Antonio Regalado 6年前
100万人調査で判明した
遺伝子と学歴の関係
40の機関から集まった研究チームが、100万人分以上の遺伝子プロファイルを使って学歴と遺伝子の関係を表す「遺伝子スコア(得点)システム」を作成した。5段階評価で教育レベルを大まかに予測できるという。
Antonio Regalado 6年前
「大量破壊兵器」としての合成生物学の脅威に向き合い始めた米軍
米国防総省は、遺伝子工学の最近の進歩を国家やテロリストが悪用することによる国家安全保障上の脅威について調べた報告書を公開した。同報告書によると、合成生物学はリスクを確実に拡大しており、現時点では大きな脅威ではないが、対応する準備は進めるべきだという。
Antonio Regalado 6年前
遺伝子療法の進歩の陰で
スクリーニング検査に遅れ
遺伝子療法の進歩により、遺伝性疾患を治療できる可能性が高まっている一方で、疾患を持つ子どもたちを見つけるスクリーニング検査は遅れている。検査により疾患を持つ子どもを早期発見することで、治療の効果をより高められる可能性がある。
Emily Mullin 6年前
わが子の知能をDNAで予測
「精密教育」がやってくる
キングス・カレッジ・ロンドンのロバート・プロミン教授は、20万人以上のデータを使った遺伝子検査によって知能を予測する研究に取り組んでいる。将来の進学やキャリア選択に役立つという。だが、「遺伝子主義」は遺伝子選別による新たな階級社会につながるとの懸念の声も上がっている。
Antonio Regalado 6年前
130歳の心、22歳の肉体
若返り目指すハーバード教授
犬の治療で一歩を踏み出す
ハーバード大学医学大学院のジョージ・チャーチ教授が共同設立したスタートアップ企業が、遺伝子療法による「若返り」の研究を進めている。マウスでの実験から始めて、次にペットの犬に対して同療法を適用して商品として確立し、最後に人間に移行する戦略だ。
Antonio Regalado 6年前
大流行のDNA検査サービス、企業が本当に売りたいものはこれだ
米国で消費者直販型の遺伝子検査サービスが流行している。だが、こうしたサービスは科学的根拠が薄いことに加えて、検査結果にかこつけて様々な商品を買わせようとすることが多い。サービス利用者の遺伝子データを蓄積し、研究者に売って儲けようとしているかもしれない。
Emily Mullin 6年前
遺伝子療法が「超高額」でも事業化できないシンプルな理由
医薬品大手のグラクソ・スミスクラインは、ストリムベリスなど新薬候補の遺伝子療法を、事実上の競合となるスタートアップに企業に売却した。希少な疾患に対して1回完結型の治療を提供する遺伝子療法は、一見すると法外に思える値段を付けても、ビジネスとして成り立たせることは困難だ。
Antonio Regalado 6年前
人工DNAを使うデータストレージ、データ単価下落で現実味
世界中で増え続ける膨大な量のデータを格納するのに、人工的に合成したDNAを利用する研究がなされている。DNAは非常に高密度であることに加えて、長期にわたり安定しているからだ。現在はデータあたりの価格がまだ高額だが、テクノロジーの改良が進めば、ぐっと手に入れやすい価格になる可能性がある。
Bryan Walsh 6年前
死亡した過激派バイオハッカー、肺がんの遺伝子療法も計画していた
過激なパフォーマンスが物議を醸していたバイオハッカーのアーロン・トレイウィックが、肺がん向けの遺伝子療法の実施を計画していたことがわかった。トレイウィックの死亡によって計画は中止に追い込まれたものの、実際にメキシコの診療所で治療をするとして被験者を募っていた。
Emily Mullin 6年前
殺人犯逮捕につながった
DNA家系図サービスの
捜査利用は許されるのか?
カリフォルニアの連続殺人犯の逮捕に、捜査当局が商用の家系図作成サービスを利用していたことが分かり、物議を醸している。捜査員は犯行現場から採取したDNAのデータをアップロードして、犯人の親戚の一人を見つけ出した後、該当者を絞り込んで犯人を特定した。
Antonio Regalado 6年前
生涯にわたる輸血から解放、地中海性貧血の遺伝子療法が治験に成功
米バイクテク企業のブルーバード・バイオが、遺伝性の血液疾患であるベータサラセミアの患者に対して実施した治験で、遺伝子療法が劇的な成果をあげたことを発表した。今年後半以降に欧州と米国で治療の認可を申請し、治療の提供を開始する計画だ。
Emily Mullin 6年前
雄しか産ませない雄牛、
CRISPRで目指す
家畜育種のイノベーション
遺伝子編集技術を用いて、雄の性別を決定付ける遺伝子をX染色体に挿入することで、雄の子牛しか生まれないようにした雄牛を作り出す研究が進んでいる。雄の子牛は速く成長し、餌を効率的に筋肉に変えられるので、牛肉の生産効率を高められるという考えだ。
Andrew Rosenblum 6年前
まもなく治験が始まるCRISPR療法、それでも残る懸念
遺伝子編集技術「クリスパー(CRISPR)」による治療が有望視されており、欧米では年内にも治験が開始される予定だ。科学者たちはクリスパー療法の効果や安全性を確認するためにサルを使用した実験を実施しているが、事例は少なく、懸念材料は残っている。
Emily Mullin 6年前
グーグルのゲノム解析AIツールで遺伝子治療は変わるか?
ハーバード大学やグーグルの研究者たちで構成するチームが、人工知能(AI)の深層学習の手法を使って、ゲノムをより正確に解析できるツールを昨年12月に開発した。こうしたツールを利用して疾患の遺伝的原因の究明が進めば、個人のゲノム情報に基づいてより的確な治療を施せるようになる可能性がある。
Will Knight 6年前
大豆はOK、肉はNG?
遺伝子「編集」食品
揺れる規制線
米国で遺伝子編集した動物の安全性規制を緩和させるためのロビー活動が活発化している。ビジネスを優先させる姿勢を明確にしているトランプ政権は、規制を変更するのにまたとないチャンスだと業界関係者らは見ているのだ。
Antonio Regalado 6年前
大量飲酒でも脂肪肝になりにくい遺伝子突然変異が発見される
大規模なDNA解析調査の結果、肝疾患に耐性を持つ遺伝子突然変異を有する人々の存在が明らかになった。飲酒を原因とする肝硬変に罹患する確率が通常より大幅に低く、研究が進めば脂肪肝疾患を抑制する医薬品を開発できる可能性がある。
Antonio Regalado 6年前
CRISPRの安全性を巡って衝撃を与えた論文が撤回
遺伝子編集技術CRISPRを適用したマウスにオフターゲット効果が多数発生したと発表して物議をかもしていた論文が取り下げられた。執筆者らは以前の実験結果を再現できなかったとしており、論文を掲載したネイチャー・メソッズは「主張を裏付けるデータが不十分だった」と述べている。
Emily Mullin 6年前
全ゲノム解析の高速化、
新生児の命を救う
遺伝性疾患は北米の乳児の死因の第1位であり、新生児の推定4%に影響を及ぼしている。レイディ小児病院は、全ゲノム・シーケンシングに要する時間を大幅に短縮することで、重病の赤ん坊の病因を迅速に特定して、適切な医療処置ができるようにしている。
Emily Mullin 6年前
病気もIQも予測、
多遺伝子スコアは
何をもたらすのか?
遺伝子診断は、糖尿病やアルツハイマー病といった一般的な病気の発症予測だけでなく、知能指数の予測まで可能になりつつある。
Antonio Regalado 6年前
遺伝子回路設計の自動化を目指す、MIT発のスタートアップ
MIT発のスタートアップ企業が、微生物内で医薬品や化学物質を作り出すための「遺伝子回路」を設計するソフトウェアを開発した。電子回路設計ソフトウェアをモデルにしており、数年かかった作業を数週間に短縮できるという。
Monique Brouillette 6年前
超高速にゲノム解析、PCI Expressの光コンピューター
英国のスタートアップ企業によるPCI Expressカードに搭載する光コンピューターの開発が大詰めを迎えている。高速グラフィックスカードの10倍の速度、4分の1の消費電力でフーリエ変換の演算を実行可能で、DNA解析ソフトと組み合わせて今夏の発売を予定している。
Jamie Condliffe 6年前
次の産業革命の幕を開く
人工合成酵母のインパクト
自由自在に遺伝子を書き換えられる人工酵母の誕生は、エネルギー問題や医療問題の解決に大きく役立つかもしれない。
Bryan Walsh 7年前
消費者向けDNA検査に一大ブーム到来、広告費はソシャゲ並み
消費者直販型の遺伝子系図検査を利用する人の数が米国で急増している。業界トップ企業がテレビCMなどに投じる広告費は年間1億ドルを超え、DNA検査は今や、一大ブームの様相を呈している。
Antonio Regalado 7年前
ハンチントン病患者に希望の光、遺伝子療法の治験で初の効果
従来の医薬品では治療が困難とされているハンチントン病に対して、遺伝子療法による根治を目指す試みがされている。昨年12月に結果が発表された治験では、46人の初期ハンチントン病患者でハンチントンの量が低下するという初の効果が得られた。
Emily Mullin 7年前
遺伝子療法の安全性に警告、AAVベクターの高用量投与に副作用か
遺伝子療法で大量のウィルス粒子を投与すると、深刻な免疫作用を引き起こす可能性があることを、ペンシルベニア大学のジェイムズ・ウィルソン教授が動物実験で確認した。高用量の投与を用いる遺伝子療法の研究はまだ始まったばかりであり、科学者は慎重な姿勢を求められる。
Antonio Regalado 7年前
唾液から193の遺伝性疾患がわかる、新生児向けDNA検査
貧血、てんかん、代謝性疾患などの193の遺伝性疾患の有無を、綿棒で採取した唾液から調べられる新生児向けDNA検査が登場した。検査でわかる症状はすべて治療法が存在するものだが、検査結果によっては親が難しい立場に立たされる可能性もある。
Emily Mullin 7年前
ステージ上でいきなり注射、過激派DIYバイオハッカーの言い分
バイオテック企業アセンダンス・バイオメディカルのCEO(最高経営責任者)が、バイオハック会議の壇上で遺伝子治療薬と称するDIY治療薬を注射し、その様子をネット中継した。「遺伝子療法を民主化するため」としているが、専門家は危険な行為だと批判している。
Emily Mullin 7年前
過去最大規模130万人の
ゲノムワイド関連解析で
不眠症の原因を発見
130万人を超える人々のDNAを分析して不眠症の原因となる遺伝子を探す研究が実施された。分析にはUKバイオバンクと消費者向けDNA検査会社のデータを用いており、課題は残るものの今後、こうした大規模な遺伝子研究が増加しそうだ。
Antonio Regalado 7年前
50万人の遺伝子解読データ
バイオ製薬会社6社が公開へ
リジェネロンをはじめとする製薬会社6社が、2020年までにUKバイオバンクが収集した50万人分の遺伝子情報を解読し、結果のデータをすべて公開すると発表した。医薬品メーカーなどが健康問題の原因となる遺伝子配列を見い出すことが飛躍的に容易になると期待される。
Antonio Regalado 7年前
遺伝子療法の承認で広がる、がん治療の地域間格差
遺伝子療法のキムリアとイエスカルタが米国で昨年承認され、奇跡的な効果が報告されている。しかし、これらの療法による治療を提供しているのはまだ一部の都市に限られており、治療を受けられるかどうか患者がどこに住んでいるかに左右されるのが現状だ。
Emily Mullin 7年前
CRISPRによるがん治療、米国初の臨床試験実施へ
ペンシルベニア大学で、米国初のクリスパー(CRISPR)によるがん治験の準備が整ったことが明らかになった。臨床試験では、がんを検出して攻撃するように遺伝子編集した免疫細胞を人体に注入する。米国立衛生研究所の諮問グループは2016年6月に、同大学の研究者に対して臨床試験の許可を出していた。
Emily Mullin 7年前
実用化が近づく遺伝子編集治療、2017年の4大トピックス
遺伝子編集技術「CRISPR(クリスパー)」の登場により、かつては治療のすべがなかった難病やがんに対して遺伝子療法を適用できる可能性が高まっている。疾病治療や臓器移植などで実用化が近づきつつある遺伝子編集技術に関する2017年4大トピックスを紹介する。
Emily Mullin 7年前
2018年、夢の遺伝子療法
CRISPRがやってくる
質の悪い遺伝性疾患やがんを、たった一回の注射や注入で治癒できる可能性のある「クリスパー(CRISPR)」を使った遺伝子療法は、患者や医療関係者にとってまさに夢の実現だった。しかし、臨床試験に関して言えば、適用疾患は限られ、いったん発表した計画が延期される事例が相次いでいる。
Emily Mullin 7年前
希望か? 脅威か?
遺伝子ドライブの農業利用へ
米国の生産者団体が始動
カリフォルニアのサクランボに被害を与える外来種のミバエを、遺伝子ドライブで駆除しようとする計画が持ち上がっている。遺伝子ドライブはいったん野に放たれたら止められなくなる恐れがあり、市民団体からの抗議も考えられるため、関係者たちは慎重に事を進めている。
Antonio Regalado 7年前
DIY遺伝子療法キットは「違法」、 FDAとバイオハッカーが対立
遺伝子編集のための強力な手法であるCRISPR(クリスパー)が広まるにつれて、スタートアップ企業などによる手作り(DIY)遺伝子治療薬を自己投与する事例が相次いでいる。米国食品医薬品局は安全性リスクなどを懸念して警告を出しているが、事実上、無視されている。
Emily Mullin 7年前
自然界に無い遺伝子文字を持つ「半合成生物」の創造に成功
自然界のすべての生物の遺伝子情報は、A、G、C、Tの4種類の文字で表わされる。サンディエゴにあるスクリプス研究所の研究チームが、自然界には無い2種類の遺伝子文字を追加した細菌を作成し、異質なたんぱく質を作り出すことに成功した。
Antonio Regalado 7年前
50万人分の遺伝子情報は
医療に何をもたらすのか?
これまで人々の健康状態に結び付けられるような遺伝子情報を収集することは大変な作業だった。しかし、この7月に英国の公的コンソーシアムが50万人分の遺伝子情報を公開したことで、医療・医薬品業界における遺伝子情報の活用が、一気に加速する様相を見せている。
Antonio Regalado 7年前
バタフライ・チルドレンに希望、遺伝子療法で皮膚の8割を再生
皮膚の遺伝性疾患である「表皮水疱症」は凄まじい疼痛を伴い、死に至る難病だ。ドイツの病院が表皮水疱症の7歳の患者に対して、体外で遺伝子修正した皮膚を成長させ、患部に移植する遺伝子療法を実施した。
Emily Mullin 7年前
「目をつけられたら終わり」
アンチ科学政権下で萎縮する
米国の生物学者たち
遺伝子編集などの分野で、最近の生物学は目覚ましい進歩を遂げている。しかし、科学顧問の長期不在に象徴される「アンチ科学」のトランプ政権下で誤った関心を引くと、研究に制限をかけられかねないと研究者たちは恐れている。
Emily Mullin 7年前
DNAで何でもわかる?
急増する遺伝子分析サービス
の玉石混交
米国食品医薬品局による消費者への遺伝子情報の直接販売の規制緩和を受けて、DNA検査結果を分析するサービスが急増している。サービスには適切なものもあるが、科学的根拠がほとんど無いものも少なくないため、議論を巻き起こしている。
Antonio Regalado 7年前
DNA構造を切断せずに修正、「CRISPR 2.0」が登場
新たに開発されたゲノム編集技術である「一塩基編集」では、DNA構造を切断することなく塩基を1文字だけ修正することができる。
Emily Mullin 7年前
遺伝子療法の価格はどこまで下げられるのか?
遺伝子療法は難病を治療する革命的な方法だが、高額過ぎることがネックになって市場を得られずにいる。ただし、ターゲットとする患者数が増えると、価格が低下する傾向にあるため、今後、比較的低価格の遺伝子療法が登場するかもしれない。
Emily Mullin 7年前
遺伝性網膜疾患の遺伝子療法、米国でまもなく認可へ
遺伝性の網膜疾患を治療する遺伝子療法「ラクスターナ」が来年初頭にも米国で認可される可能性が高まっている。1990年代の研究開始以来、遺伝子療法「冬の時代」を経てようやく陽の目を見そうなこの療法の価格については両眼で100万ドルとの予測があるが、治療の効果がどのくらい持続するのかは未知数だ。
Emily Mullin 7年前
RNAを標的とするより安全なCRISPR療法で難病を治療へ
CRISPRでRNAを編集してハンチントン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療しようとする研究が始まっている。この治療は、効果が恒久的に持続しないという欠点があるが、通常知られているDNAを標的にするCRISPR療法より安全性が高くなっている。
Emily Mullin 7年前
カジュアル化する遺伝子検査
どこまで規制されるべきか?
日本でも広告をよく見かけるようになった直販型の遺伝子検査を巡って、米国で議論が起きている。9月にはフットボールの試合会場で無料のDNA鑑定をばら撒こうとした企業に、メリーランド州から待ったがかかった。規制当局の判断が揺れるなか、線引きが難しくなっている。
Emily Mullin 7年前
アンモニアを吸収する「飲む大腸菌」が安全性試験へ
尿素回路に異常のある患者を助けるために、アンモニアを吸収するように遺伝子を改変した大腸菌を経口投与する「生きたバイオ療法製品」の安全性試験が始まった。治験ボランティアたちを3週間、病院の施設に缶詰めにして、排泄物のDNAを分析する。
Antonio Regalado 7年前
DNAだけで顔がわかる? 驚きの論文に科学者から疑問の声
合成生物学者であり実業家でもあるJ・クレイグ・ベンターが新たに発表した論文によれば、ゲノム情報からあなたの顔を推測することができるという。しかし科学者からは辛辣な批判の声が上がっている。
Antonio Regalado 7年前
デザイナー染色体で人工酵母菌、ヒトへの応用も検討中
ニューヨーク大学を中心とする国際研究チームが、染色体の3分の1以上を人工的に置き換えた人工酵母菌の作成に成功した。ヒトの遺伝子を染色体単位で交換するテクノロジーにつながる第一歩を踏み出した。
Emily Mullin 7年前
グーグルは15億ドルの不老不死研究で何を知ろうとしているのか?
なぜデバネズミの寿命は30年で、ハツカネズミはたった3年なのか? グーグルからスピンアウトしたアンチエイジング研究企業のカリコは、老化の原因を突き止めるのに十分な15億ドルの資金がある。
Antonio Regalado 8年前
「滅びの香り」はセクシー? 絶滅植物のDNAで香水製造
合成生物学者が、絶滅した木や花から香水を作り出そうとしている。
Monique Broulette 8年前
検査で遺伝子に異常があるとき、家族に知らせるべきか?
ある女性がゲノム配列を解析した時、一卵性双生児の姉妹のプライバシー問題が持ち上がった。
Emily Mullin 8年前
個人向けの遺伝子療法はいつ実現し、誰が認可するのか?
遺伝子編集ツールで、筋ジストロフィーのような重病の治療方法を探求する科学者がいる。
Antonio Regalado 8年前
バイオ系スタートアップ
人工タンパク質で創薬目指す
自然界にはない方法でタンパク質を作り、効果の高い創薬を狙うスタートアップ
Ryan Cross 8年前
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